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【都知事選】「新都知事は、保育の質を守った待機児童対策を」鳥越候補、母親らから保育の課題聞き意見交わす

 鳥越俊太郎都知事候補は23日午前、「保育園!!!私たちは声を上げます有志」が「保育園!!!私たちは声をあげます! 新都知事は、保育の質を守った待機児童対策を」と銘打って都内で開いた懇談会に参加。「保育園落ちた」当事者や今年3月に日本橋の事業所内保育所や蒲田の認可外保育施設での保育事故で子どもを亡くした保護者らから約1時間にわたって話を聞き、待機児童問題・保育の質確保の問題などについて意見を交わした。山尾志桜里政務調査会長も同席した。

保育の課題について話を聞く鳥越候補

保育の課題について話を聞く鳥越候補

 主催者は、保護者の立場から待機児童や保育事故等の問題に関連して都内を中心にそれぞれの地域で活動してきた。そして、3月に「保育園落ちた。日本死ね!!!」のブログから発生した「#保育園落ちたの私だ」の声の高まりから、保育の質と基準、育休問題、保育事故などに関連して新しく声を上げたママたちと連携する形でネットワークの輪を広げ、国会でも声を上げてきた。

 今回の都知事選では候補の多くが待機児童対策に関して提案を示していることを踏まえ、「規制緩和や詰め込みではなく、保育の質を保障した待機児童ゼロの保育行政を行ってほしい」「数合わせのために危険な保育園がこれ以上増えるのは許せない」との思いから、国会要請に際して交流のあった国会議員を通じて鳥越候補に「ぜひ声を聞いてほしい」と申し入れを行い、今回の意見交換が実現した。

参加者からは実体験に基づき保育の課題が語られた

参加者からは実体験に基づき保育の課題が語られた

 参加者からは困難を極める保育園探しの現状が実体験に基づき語られるとともに、大田区保育園情報コミュニティ有志一同がアンケート調査に基づき大田区での保育園入園をめぐる現状と課題についてまとめた報告や提言なども示された。預け先が見つからない場合は「育児休業を延長する」ケースが多いが、結局見つからずに退職を余儀なくされる人が多いとの説明があり、「働きたいけれども働けない」女性の活躍とは程遠い状況についての声があった。1次応募、2次応募と外れてやっと小規模保育園にとりあえず預けたが保育期間が2歳までなのであらためて保育園探しをしないといけない、第1次応募は第10希望まで出したがだめだった、といった声もあった。また、保育園探しの開始時期は妊娠中や産後間もなくがほとんどで、母親の身体的な負担が大きいことがうかがえるとの話もあった。

 認可外保育施設での保育事故で子どもを亡くした両親からは、事故後に分かったこととして、子どもの世話に当たっていた職員は保育士とは名ばかりで、施設長らは資格を持たず、「地域で長年続いていた保育施設だから大丈夫だと信頼して預けたが、実態は違った」との無念の思いが語られた。

 意見交換を通して、(1)行政による保育園のチェック体制を厳格化し、施設や保育内容が基準を十分満たしているかの調査を自治体が厳格に行うこと(2)現在行われている保育士1人で乳児6人を見るという基準では保育に限界があり、せめて1対4人にすべきこと(3)保育士の処遇を改善するとともに、キャパシティを越えて多くの子どもの命を見守らなければならないという保育士が置かれている厳しい状況の改善も必要であること――などの指摘があった。規制緩和をして待機児童の問題を解消しようという流れがあることについては「預けられればいいというのではなく、わが子を安全で安心できる場所で信頼できる保育士さんに預けられなければ意味がない」といった旨の強い発言があった。鳥越候補はこうした声に対し、一つひとつ聞いて内容を確認し、考えを示し意見を交わすということを繰り返した。

「保育の質をまもってほしい」など各自要望を示して鳥越候補に手渡された

「保育の質をまもってほしい」など各自が示した要望が鳥越候補に手渡された

■ぶら下がり記者会見

 意見交換後に鳥越候補は記者団の取材に応じ、冒頭で「だいたいのことは大まかにはわかっていたが保育施設での事故の話などはそれほど詳しく知っていたことではないので、胸を突かれた。一言で保育所問題といってもさまざまな側面があることがよく分かった」と語った。

 子どもの数は減少しているにもかかわらず保育園の問題がくすぶっている原因をどこに見るかとの問いには「今まで保育所の問題に光を当ててこなかった、投資をしてこなかった行政のツケが出てきていると思う。東京都政がはっきりと発想を転換して道路ではなくて保育園だと発想を変えないといつまで経っても変わらない。外環道路に使うお金で相当保育所の問題は解決するはず。そういう問題が横たわっていると思う」との見方を語った。

 意見交換で出された意見に関しては「認可保育園をできるだけ拡充してそこを充実させて事故のない保育園をつくってほしいという声が大きかった」とも語った。また、保育園の現状について「保育士1人に対して6人という、とても(すべての)子どもたちの面倒を見ることができないような現状になっていて、そのなかで事故が起きているということもあらためて聞いたので、その辺の課題を解決していかなければいけないなともあらためて実感した」と語った。

 具体的な解決方法を問われ、「最終的には財政的な措置になると思う。実施主体は区であったりするわけだが、そこに東京都がどれだけ補助金という形で、1対6をせめて1対4に改善するために何が必要かはこれからの課題。そういう目標をもってぜひやっていきたい」と述べた。

民進党機関紙局

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