- 2016年07月24日 00:12
【都知事選】「都政をみんなの手に取り戻そう」池袋駅前で鳥越候補が訴え
鳥越俊太郎都知事前候補は23日夕、豊島区の池袋駅西口で街頭演説会を開き、「東京都政をみんなの手に取り戻そう」と呼びかけた。演説会には、今夏の参院選挙長野選挙区で初当選した元TBSキャスターの杉尾秀哉氏も応援に駆けつけ、鳥越候補への支援を訴えた。

鳥越俊太郎候補
鳥越候補は、東京都では猪瀬、舛添両知事と2代に渡って政治とカネの問題で辞任したことから、「近代市民社会の一番大事な、『国は国民の税金で成り立っている。東京都は都民の税金で成り立っている』ということをもう一度確認しなければならない』」と主張。この前提に立ち都政に臨んでいく考えを表明した。
また、ジャーナリストとして51年間、一貫して報道の現場で取材相手の声に耳を傾け、それを心に受け止めてきたと述べ、「私は皆さんの声に耳を傾ける、聴く耳を持っている。都知事として皆さんの声に耳を傾け、それを受け止め適切な措置を講じるという準備はすでにできている」と他の候補との違いをアピール。
「住んでよし、働いてよし、学んでよし、環境によし」というスローガンを掲げ、団塊の世代が85歳を超える2035年に対応できる介護政策や待機児童対策を一例に、人の命や暮らしに寄り添った政治を進めていくと強調。「平和を守る。憲法を守る。東京を非核都市に」と宣言し、「東京都政をみんなの手に取り戻そう」と呼びかけた。

鳥越候補の応援に駆けつけた杉尾氏
杉尾氏は、自身の選挙でも安倍総理から「落下傘候補」などと個人攻撃を受けたり、過去に関わった報道をめぐりまったく事実無根な誹謗中傷がされたことに触れ、「東京都知事選挙でも同じようなネガティブキャンペーンが行われているが、鳥越さんならこれをはね返し当選してくれると確信している」と激励。鳥越氏が立候補を決意した経緯についても紹介し、「猪瀬さん、舛添さんと独善的になり都民の言うことを聞かない都政が続いた結果、今のような状況になっている。これを変えることができるのは鳥越さんしかない」「私たちはジャーナリストとして常に人権と命と向き合ってきた。人権と命と向き合い、弱者のための政治を実現してくれるのが鳥越さんだ」と支援を訴えた。
演説会には、民進、共産、社民、生活者ネットワークの野党4党の地元自治体議員も参加。司会進行は、次期衆院選挙公認内定候補の鈴木庸介東京10区総支部長が務めた。