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大橋巨泉さん、修学旅行の夜を、ありがとうございました

小学校の修学旅行の時、ぼくたちはなかなか寝付けなくて、お約束通り枕投げもして、それでもエネルギーを持て余していた。そのとき、誰かが、「おい、11時まで起きていて、11PM見ようぜ」と言った。

今考えると別に大したことはないと思うのだが、当時、「11PM」は、ちょっとイケナイ、大人の番組ということで、修学旅行でそんなものをみんなで見ているところを先生に見つかったら、大変だ、というふうにみんなわかっていた。それで、「うん、そうしよう!」とあっという間に決まってしまった。 それで、消灯時間は午後10時とかだったと思うんだけど、先生が見回りに来たときには、みんな寝たふりをして、それから、午後11時を待った。それで、11PMのあのテーマ曲が流れ始めたとき、みんなで、おーっと歓声をあげた。

それから、ボリュームを絞って、みんなで見た。どきどきした。内容はよく覚えていないけれども、大橋巨泉さんは当然いた。それで、11時30分くらいまで見たときだったろうか、「先生がきた!」と誰かが叫んだ。

みんな逃げ足が早かった。わーっとあっという間にふとんに潜り込んで、誰かがテレビを消した。部屋の明かりを間一髪で消したとき、先生が部屋に入ってきた。「お前たち、何をしているんだ」とおっしゃった。何人かが耐えられず、くすくすと笑った。

先生は、何かを勘付いていらしたと思うが、「お前ら、なにやっているんだ?」ともう一度言われて、それから帰っていった。みんな、ほっとしてしまって、それから、しばらくざわざわして、眠った。疲れていたんだろう。

あの修学旅行の一夜の幸せな思い出は、11PMがあったからであり、大橋巨泉さんがいらしたからである。大橋巨泉さん、改めて、ほんとうにあの夜をありがとうございました。

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