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本当は適任だと思っていない人を担がれる方々のご苦労に同情する

浮世の義理というものには、実に辛いものがある。

民進党の議員や議員候補者の方々やその支援者の方々は、今頃相当苦しい思いをされているのではないかと同情している。

自分だったらこういう人は絶対に選ばないな、と思いながら、組織として決めたことには従わざるを得ない。

組織に忠実な、いわゆるいい人たちは、一旦決まったら自分の内心の声を封じ込めて、人一倍熱心に決まった人のための選挙運動を行い、時にはマイクを持って応援演説もする。

演説が得意な人たちだから、候補者の傷や欠点には触れないようにして、上手に候補者を持ち上げる。

まあ、仲人口のようなものだから、話は半分に聞いていた方がいいのだが、話を聞く人は大体が純真な人たちだから、仲人口だということが分かっていてもこの人が言うのなら悪くはないのだろう、ぐらいな判断をしてしまう。

人柄がよくよく分かっている仲人の方の話だったら、多少大袈裟に言っていたとしても大体は許容範囲なのだが、それでも行き過ぎた仲人口は人の判断を誤らせるから慎んだ方がいいだろう。

鳥越さんがテレビでの討論の場に出るのを避けざるを得ないような状況に追い込まれているようだ。

野党4党の統一候補だという足枷が段々重くなってきているようである。

足枷が遂に口枷、猿ぐつわの類になってきた、ということかも知れない。

言っていいのは、がん検診100パーセントと安倍政権批判ぐらいで、後は野党4党の政策担当者の話し合いで決めた政策なり、政策スローガンで、ご本人としては政策集を見ないと何も話せない、という状況になっているようだ。

政策はあります、と参議院選挙で訴えていた政党があったが、鳥越さんの場合も政策はあります、とは言えても、自分の口で細かく政策を語れるような状況ではなさそうだ。

これなら古賀さんの方がよかった、場合によっては宇都宮さんでもよかったかも知れない、と思っていても、選挙を戦う身としてはそういう本当のことが言えない。

本当に気の毒なことである。

民進党の幹部の方々はずいぶん罪作りなことをしてしまっている。

都知事選挙のことなどどうでもよくて、ただただ野党4党での選挙協力体制を構築することだけを考えての鳥越さんの擁立だったから、こんなことになってしまったのだろう。

まあ、鳥越さんはあまり無理をされないことだ。

東京都政のことなどひとまず棚に上げて、ご自分の一番得意な国政のことなどを存分に語られればいい。

自分が得意でもないことを語れば、つい間違いをしかねないが、自分の設定した土俵で勝負すればそこそこの勝負にはなるはずだ。

もっとも、独り相撲じゃないか、と批判されてしまうだろうが。

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