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真の意味での安定もたらす「自民対公明」の構図

参議院選挙が終わって一週間が経ちました。私が住み、深く関わった兵庫県での結果は、自民、公明、大阪維新の勝利で民進党が落選。衆参合わせて民進党の議席はゼロとなりました。公明党としてはこれまでおよそ手が届かなかった50万票台に悠々と乗る大量得票を頂き、感謝で身が震える思いです。原因の第一は全国屈指の大激戦ということで、各地の支援者の皆さんの応援のたまものです。第二には、自民党推薦となり、安倍首相はじめ自民党とりわけ県内各地の衆議院議員が親身になってくれた結果です。第三に、民進党候補者は、民進党と名前を変えても有権者の間に不信感が消えなかったことが挙げられましょう

▼全体として、自民党がギリギリで単独過半数を獲得したこと、憲法改正の発議に必要な議席を「改憲政党」が獲得したことが話題になっています。ことここに至った理由は、「自公対民共」という政権選択の構図を描いた安倍、山口の与党首脳の作戦勝ちということでしょう。これは選挙に勝つという観点からはやむを得ないことでしょうが、多様な課題を持つ現状の政治状況からすれば、与野党の政策を吟味することが叶わず、あまり褒められたことではありません

▼選挙戦が終わってメディアはしきりに「憲法改正」に向けての環境が整ったかのごとくに報じています。確かに従来にはなかった舞台が出来上がったことは確かです。ただ、ここから注意を要するのは公明党のスタンスです。ご承知いただいているように、公明党はいわゆる改憲ではなく、部分的に足らざるを補う「加憲」です。しかも憲法3原理は堅持するーつまり9条は触らないという立場です。ですから、改憲勢力としてひとまとめに括ることには無理があります

▼「自公対民共」という枠組みは選挙で勝つうえでは効果的でしたが、政権の具体的運営、政策の細かな展開では、「自民対公明」の対立構図があるのです。もはや民進党に野党第一党としての矜持を期待することは望み薄です。世界観が異なる政党と組むということの非を多くの国民が認めています。ゆえに、これからは与党内野党としての公明党に大いなる期待を寄せる必要があります。公明党は決して自民党の言いなりにはならない党であり、自民党の良いところは伸ばし、悪いところは容赦なく壊す政党であることを天下に示さねばなりません。それこそ真の意味での「政治の安定」をもたらすものだと確信します。(2016・7・16)

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