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【音楽売上】、CD等アルバム売上は史上最低!10年連続売上増のLPも専門店は厳しい?

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■音楽などの推定販売枚数や売上を調査するニールセン・ミュージックは6日、今年上半期のアメリカ国内のアルバム売上を発表した。消費者は上半期にCDやアナログLP盤、デジタルなど1億枚購入したが、サウンドスキャン(ニールセン・ミュージック前身)が1991年に調査を開始して以来、最低となった。前年同期からは13.6%の減少だった。CDの売上は前年同期比11.6%減少の5,000万枚、デジタルアルバム(10曲でアルバム1枚と換算)は前年同期の5,370万枚から4,380万枚となり18.4%の減少。ただ、アナログLP盤の売上だけは引き続き好調で11.4%増となる620万枚だった。新譜の売上は20.2%減少し4,410万枚。カタログ(旧譜)は7.7%の減少と比較的減少幅が小さく5,620万枚となった。

一方、音楽ストリーミングの成長は著しく、上半期は2,089億曲がストリーミングされ前年同期比で58.7%の増加となった。ストリーミングをアルバムの枚数に換算すると1億3,920万枚に相当するという。オーディオのみのストリーミングは1,136億回で前年同期の586億回から2倍近くの伸びとなった。なお、YouTubeなど映像ストリーミングが953億回でオーディオ・ストリーミングが映像のストリーミング回数を初めて超えている。ビルボードによると、アメリカ国内上半期の音楽売上高は19.8億ドルで前年同期の18.2億ドルより8.9%の増加となった。
 アルバム購入のマーケットシェアではデジタルが全体の43.7%を占めているものの、前年からは減少傾向にある。一方、アマゾンやスーパーマーケットなどの音楽の専門店以外でのアルバム売上は8.3%増加している。

トップ画像:LP盤を販売しているホールフーズ・マーケット。音楽CDはどうしようもなく売れないが、LP盤の市場は引き続き拡大している。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤は学生の頃、音楽CDをよく購入していました。が、音楽を以前ほど聞かなくなった現在は、まったく購入しません。持っているCDから曲をチョイスしてアイフォンで聞くぐらいでしょうか。世代交代は音楽市場にも鮮明に表れていて、ミレニアル層がアナログLP盤(一部にカセットテープも)を積極的に購入しています。アナログLP盤の売上は10年連続で前年を上回る好調ぶりをみせています。お店ではアパレルチェーンのアーバン・アウトフィッターズやスーパーのホールフーズ・マーケットがLP盤を揃え、最近では書店チェーンのバーンズ&ノーブルもアナログLP販売を拡大しています。ただ大手チェーンストアが補足的な売上増を目的にアナログを扱うと街の小さなショップが生き残れなくなっています。実際、ロサンゼルスタイムズ紙に今年3月、ロサンゼルス郊外にあるLP専門店のオリガミ・ビニール(Origami Vinyl)が赤字続きで店じまいしたことを報じていました。
 特定のジャンルの市場が拡大しても、同時にコモディティ化も加速してしまうのです。リバイバルも特定の商品に頼った展開は脆弱です。

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