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三宅洋平フェスは、28年前に、こち亀両津勘吉がやっていた!

感動を推進力に、選挙で支持者を集める「三宅洋平フェス」
今まで、実社会でも何人もの候補者がやっていましたが、わたしの小学校の頃の記憶を遡ってみると、こち亀の両さんも…とおもったので、調べてみたところ、やっていました。

その話は、1988年に刊行された、こちら葛飾区亀有公園前派出所 51巻「道楽党起つ!!の巻」です。

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■両津勘吉、選挙に起つ!

当時、1ドルが220円から160円まで円高になった(今は100円前後ですが)にもかかわらず、ヨーロッパのミニカーが安くならないのに怒った両さん。誰に投票すれば何がどうなるのかさっぱり分からないので(そして、じじいたちじゃ頼りになるとは思えんので)自分が選挙に出ることにしました。

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スーパー金持ちの後輩、中川の支援を受け、無尽蔵の資金と選挙参謀を手に入れた両さん。まずは、比例代表で道楽党として立候補し、普通にポスター貼りや街頭演説をおこないます。
その街頭演説で話していた公約は

・週休4日
・1日の労働時間三時間
・バカンス二ヶ月

です。
労働基準法を変えるのでしょうか…。

さらに、

・レコード1枚100円
・学校の週休四日制
・全国民給食制度で家庭から家事を廃止する

と、学生や主婦の支持を取りに行きます。

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「人生わずか70年。もっと遊びましょう!
GNP世界最下位。失業保険料年間500万円をめざしています!」

■「笑い」でマスコミを巻き込む

しかし、街頭演説だけでは地元である下町だけにしか支持が広がりません。
この支持を全国区にするために、デーモン小暮閣下のような格好をして、政見放送に出演します。

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「ハァーイ!私が道楽党の両さんだよーん!この私が日本をなおす!本当だよーん!」

これが「時代の風雲児現る! 泡沫候補の雄!」とマスコミに取り上げられ、一気に知名度が全国区に!

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選挙参謀の予想では当選確実になりました!

が、開票をしてみると…得票数7票。
両さんと中川、あと選挙事務所のスタッフ5人の7人しか投票していませんでした。

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この時の有権者の反応は実に象徴的です。

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「あのおじさんに投票してよ、パパ!!」
「だめだ!おもしろだけで、パアだから!」

■泡沫候補の選挙運動

さて、この両さんの選挙運動の内容をまとめてみましょう。

・具体的実行方針のない、支持者が喜ぶ公約をかかげる
・特に自分の支持者がピンポイントで喜ぶ公約をかかげる
・経済至上主義を批判する
・奇抜なことをして、マスコミの注目を集める

パターンは全く一緒です。
ただ、両さんと三宅洋平フェスの違いがひとつあります。
両さんは「笑い」を推進力に支持をとりにいきましたが、三宅洋平は「感動」を推進力に支持をとりにいったことです。

日本では(世界の多くの国でも)、「笑い」よりも「感動」の方が高尚なものとみなされがちです。コメディー映画よりも、感動超大作の方が歴史に残ります。
両さんも「感動」という方向も取り入れていれば、もう少し支持が広がったかもしれません。

■「だめだ!おもしろだけで、パアだから!」

以前の記事でも言っていますが、「笑い」や「感動」を推進力に支持を取りに行くことは間違っていません。

問題点は、実現可能ではない公約を、「笑い」や「感動」で誤魔化して支持をとりにいくことです。そして、有権者が、「笑い」や「感動」という感情に乗って、候補者が言っていることをきちんと吟味しないで投票をしてしまうことです。

そして、これは日本に限ったことではありません。アメリカでも、フィリピンでも、どこの国にもタレント議員はいますし、メチャクチャなことを公言する候補者は星の数ほど存在します。

三宅洋平は、今回の選挙で非常に象徴的だったためタイトルにしていますが、彼個人を責めているわけではありません。このようなことは28年前から考えられており、世界中で日常的に起こっていることだということをお伝えしたいのです。

その点、こち亀の有権者の人のこの台詞は、実に秀逸です。

「だめだ!おもしろだけで、パアだから!」

今後、選挙で候補者を選ぶときには、ぜひ、この台詞を思い出し、一瞬冷静になって考えてから、投票行動に移っていくといいのではないかと思います。
このように、冷静になって考えられる国民が多いことが、国家の暴走を止める手段だと思うのです。

選挙フェスに関する総括はこちらに書いています。
よろしければあわせてどうぞ。

三宅洋平フェスに見る「感動させてくれた人が、正しいとは限らない問題」

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