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私の決意

≪3つの「不安」の解消≫

いまの東京都には、解決しなければならない課題が山積しています。その中でまず、3つの大きな不安の解消について申し上げます。1つ目は、「子育てに対する不安」です。都の保育サービスは圧倒的に足りていません。統計では待機児童数は約8千人ですが、この数字の外に働き続けたくても止むを得ず会社を辞めている親が数多くいます。利用したい人が利用できる保育サービスを実現することが不可欠です。

2つ目は、「超高齢化社会に対する不安」です。2025年には、いまより50万人も、75歳以上の高齢者が増えると推計されています。一方、特に区部では、介護施設もサービスする人も全く足りていません。高齢者が安心して暮らせるようにすること、働き盛りの人が介護で過重な負担を強いられないようにすることが急務です。

3つ目は、「災害に対する不安」です。平成25年、私は政府の「首都直下地震対策検討ワーキンググループ」の責任者を務め、首都直下地震が起きた場合の被害として、家屋の倒壊・焼失最大61万棟という推計を出しました。都のインフラを見直し、災害に強い街をつくることが大事です。同時に、震災が起きた場合の救急医療・救助体制の整備を急ぐ必要があります。こうした、あらゆる不安を一つひとつ解消した上で、同時に都民の誰もが夢と希望の持てる社会を目指して、3つの「成長プラン」を実行します。

≪3つの「成長プラン」の実行≫

1つ目は、4年後に迫った2020年オリンピック・パラリンピック東京大会を成功に導くことです。このところ、負の側面が強調される場面が目につきますが、オリンピック・パラリンピックは夢の祭典です。

無駄のない体制を構築し、多くの方々の賛同を取り戻したいと思います。招致活動が実を結び、日本中が喜びに沸いたあの瞬間は、今でも鮮明に私の瞼に焼き付いています。ボランティアや教育文化プログラムを通して全員参加型の大会を実現し、若者やチャレンジドの方々をはじめ世界中の人々に喜びや感動を提供します。

2つ目として、東京の観光を一大産業に成長させて、東京を世界有数の観光都市にします。海外からの急激な観光客の増加は新たな活気を生み出していますが、受け入れ体制はまだ不十分です。多言語化やクレジットカードの利便性向上など観光客が快適に過ごせる環境を整え、10年後には3千万人の外国人観光客を迎え入れます。

観光だけでなく、都内企業の99%を占める中小企業の海外展開や新規投資など攻めの経営を支援するとともに、景気対策に重点的に取り組みます。また、ワークライフバランスに重点を置いた新しい働き方を提案します。

3つ目は、2020年以降の東京発展の道筋をつけることです。オリンピック・パラリンピック大会の開催は東京発展の起爆剤となりますが、より大切なことは、このエネルギーを次の成長につなげることです。ユニバーサルデザインの街づくり、交通ネットワーク、持続可能な循環型環境都市などを実現させ、将来にわたる活力を生み出します。

≪東京一極集中についての見解≫

これまで私は、東京への一極集中を批判してきましたが、それは人口減少で先行する地方から活力を奪うような形で成長するモデルが限界を迎えていたためです。これからは地方とともに成長し、地方の憧れの手本となるようなモデルを考え、実践していくべきです。東京から、その持てる様々な魅力を世界に発信し、日本全体をけん引することで、東京と地方が共に繁栄する真の共生社会を実現します。

≪私の政治姿勢≫

この4年間、任期途中で3回もリーダーが交代し、そのたびに停滞と混乱が繰り返された都政の歴史の中で、いま、東京都知事に求められているのは、思い付きやパフォーマンスで世間の耳目を引くことではなく、山積する諸課題を確実に解決する「実行力」と最後まで遂行する「責任感」です。

私は、何よりも都民の「生活感覚」に立ち、建設省の職員時代や岩手県知事、総務大臣などの豊富な行政経験を通して培った「実務能力」と徹底した「現場目線」により、様々な課題の解決に堅実に取り組みます。この数か月間都政に寄せられた多くの批判を真摯に受け止め、海外出張などの際には徹底して無駄を排除するとともに、オープンな都政を実現します。

日々の日程を公開し、皆様からのチェックを改善に結びつけることで、信頼を維持できるシステムを構築します。東京都は力のある自治体ですが、都知事の力だけで、すべての課題を解決し、オリンピック・パラリンピックを成功に導くことは出来ません。都民の皆様のご理解とご協力の下、都議会、都職員はもちろんのこと、都内区市町村など行政の現場や近隣をはじめとする全国の自治体、さらには国とも、より緊密に連携していくことが大切です。

都政の停滞と混乱を二度と繰り返すことは許されません。私は、「いたずらな対決・対立」でなく、「対話と連携」を都政運営の基本に据えます。

≪『あたたかさと夢あふれる東京』の実現≫

東京オリンピック・パラリンピックには、「すべての人が自己ベストを目指し」「一人ひとりが互いを認め合い」「そして未来へ繋げよう」という3つの基本コンセプトがあります。私は、都政においてもこれを受け継ぎたいと思います。 『あたたかさと夢あふれる東京』を実現すること、それが私の目標です。

東京で生まれ東京で育った私にとって、東京が一番のふるさとです。最後の奉公先として都政の場を与えていただきたいと思います。皆様のご理解とご指導を心よりお願い申し上げます。

増田ひろや

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