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南スーダン情勢(個人的感慨)

南スーダンでは、11日午前にも戦闘が再開し、大砲や戦車も持ち出しての戦闘となり、双方で300名以上が死亡した模様です。
このため安保理は緊急会議を開き、大統領と副大統領派の衝突を非難するとともに、両者に対してそれぞれの兵士を抑えることを求める声明を発した模様です。

南スーダンの情勢はアラビア語メディアでも報道はされていますが、流石にCNNとかBBCとかの方が迅速で、かつ詳しいと思うので、関心の向きはそちらの方をご覧ください。
南スーダンンは現在大使館員、JICA,日本企業関係者等約70名の日本人が滞在しているとのことで、流石にNHKでもその辺の状況はかなり詳しく報じています。


そこで個人的な感慨になりますが、確か1900のNHKニュースだったかと思うが、万一の場合の邦人引き上げの必要性に備えて、自衛隊に出動命令が出て、航空自衛隊の輸送機C130が南スーダンに向けて出発したと報じていました。

何故、これが個人的感慨になるかと言うと、実はイラン革命やイラ・イラ戦争の時代に、外務省で邦人保護を担当していました。
実はその少し前からアフリカを含めて、世界各地で外国居留民引き上げの必要な事態が生じていました。
こういう場合には米国は勿論、アフリカなら仏やベルギー、その他の国でも自国民を多数抱えるところでは、自国の軍用機(別に戦争をするためではなく、民間人引き上げのための輸送機)を派遣することは常識で、イライラ戦争の際などには、確かニュージーランドでさえ(と言っては申し訳ないが)、必要に備えて、自国機をドバイだったかに待機させていました。
ところがイラン革命、イライラ戦争が起き、外国人の中でも最も多数の自国民を抱える国の一つである日本は「自衛隊海外派遣反対」ということで、自衛隊機の派遣は固く禁じられていました。
そういう場合に、日本としてできることは、日本航空機のチャーター便の派遣(当時は全日空は海外便はほとんど認められていなかった)か、米国等の友好国のお情けにおすがりするしかないという状況でした。
幸い私が、担当者の時には、そういう状況のために日本人だけ取り残されたということもなく(そういう危機の時には、お互いに外国居留民は助け合うもので、米国のみならず、仏も、更に南米ではアルゼンチン等も快く日本人を引き受けてくれました)、何とか切り抜けたものですが、時には日本は自国機を派遣しないのだから、そういう相互支援の外国人をまず乗せて、席が余ったら喜んでお乗せしましょうと言われたこともありました(冷たいように聞こえるかもしれないが、全ての国が自国民の救出で必死になっているときには当然自国民優先となる)
そういう時に、何度何故わが国だけが自衛隊機が行ってくれないか、と愚痴をこぼすことも一方ならずありました(もちろん日本の重大な政治問題ですから、外務省の1課長ごときが発言すべき問題ではなく、友人と酒を飲んではぼやいていた程度の話ですが・・・)。
そんな時代ですから、当然当時の自衛隊にはC130のような脚の長く、どこへでも行けるような輸送機は、まかりならぬということで、保有してさえいませんでした。

それで本日のニュースを聞いて、日本もようやく変わったのだな、とつくづく思った次第ですが、もちろんそのような感慨とは別に、一日も早く状況が正常化し、自衛隊機も途中でUターンして、必要がなかったということになるのが最善であることは言うまでもありません。
そういえば、確か今月の安保理議長国は日本で、日本の国連大使が議長として、声明の取りまとめをしたはずです。

どうやら今般の参議院選挙の焦点は、マスコミや野党勢力は、憲法改正是非だとして戦ったということですが、邦人保護のための輸送機の派遣でさえ、自衛隊の海外派遣だからまかりならぬ、という時代もあったのですね・・・・個人的には、このような自衛隊の活動は、憲法9条とは何ら関係ないものと思っていました。
国家として自国民を守る最低限の手段を有することは、ある意味当然のことでしょう。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2016/07/11/واشنطن-تطالب-رعاياها-بمغادرة-جنوب-السودان.html
http://www.alquds.co.uk/?p=563791

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