- 2016年07月11日 12:00
史上最年少! 30歳の副町長が鹿児島で体現する「地方創生」
3/3井上さんがいなくなったあと、長島町はどうなる?
【田原】人が集まってきてこれから面白いことが続々と始まるのが理想ですが、井上さんはいずれ総務省に帰らないといけない。任期はいつまで?
【井上】2年間です。だから今年度いっぱいです。
【田原】問題は井上さんがいなくなった後。長島町はどうなりますか。
【井上】ぶり奨学金プログラムのようにずっと続く仕組みをつくってきたので、そこは問題ないと思っています。また、僕がいなくても、地元の方が面白いことをやりたいと動いてくれているし、外からも人がやってきています。さらにいうと、僕自身、任期が切れて「ハイ、終わり」にはしたくないのです。やりっぱなしではダメだし、自分自身の成長にもつながらない。一度関わったからには、プライベートで何でもいいからちょくちょく訪れて、関わり続けようと思っています。
【田原】井上さんが戻った後、総務省から第2の井上さんが派遣されてきたりはしないのですか。
【井上】地方創生人材支援制度は全国からいろいろな市町村が手を挙げているので、制度上は難しいです。何らかの形で後継者を見つけて、育てていければいいなと思っています。
若手官僚で唯一、実名ブログを書いている
【田原】総務省に戻ったら井上さんは何をするのですか。
【井上】それはまだ全然分かりません。与えられた環境で全力を尽くす、その中で気づくことがたくさんあると思います。
【田原】総務省はどうですか。井上さんのように新しいことをやっていると、押さえつけられたりしませんか。
【井上】総務省は公職選挙法や税法、地方自治法などの地方行政制度が中心の役所で、現場の地域づくりは主流ではありません。その中でも僕は若手官僚で唯一実名ブログを書いているので(http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/)、主流にいる人たちからは疎まれているかもしれません(笑)。でも、直接の上司はかわいがってくれますし、長島町で成果が出てくれば、評価も後からついてくると思います。いまはそういうことを考えず、自分が社会から求められていることをやっていくことが大事なのかなと考えています。
【田原】地域に直接関わってみて、いずれ自分が自治体のトップになって腕をふるいたいとは考えませんか。
【井上】僕は柔道をやっていて、将来は100歳まで続けて100歳級のチャンピオンになるのが夢です。柔道では、相手を投げたいと力が入っているときが一番危ない。それと同じで、自分が前に立ってやりたいという気持ちが強いときほど人生も危ないと思います。いいタイミングは自然に来るものなので、自分がということは考えていません。
【田原】分かりました。これからどう動くのか、注目しています。
井上さんから田原さんへの質問
Q.田原さんが応援したくなるのはどんな人?
【田原】僕は世の中からひんしゅくを買っている人が好きです。田中角栄も失脚してロッキードでやられたときに会いにいったし、リクルートの江副浩正も逮捕後に何度も会いました。鈴木宗男や辻元晴美にインタビューしたのも、逮捕の直前。堀江貴文は刑務所まで会いに行き、出所後は真っ先に電話をくれました。ひんしゅくを買う人は、世の中に迎合しないから叩かれるのです。叩かれることが分かっているのに迎合しないは人生を真剣に生きているから。その姿勢に惹かれるのです。
いま若い人が面白いのは、そこです。最近の起業家は昔よりしたたかで叩かれないようにふるまっているけど、「世界を変えたい」と本気で語っていて、そこは揺るぎがない。井上さんにも同じ匂いを感じるから、役所の中で叩かれたとしても貫いてほしいですね。
田原総一朗の遺言:世の中からひんしゅくを買え!
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