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弁護士ドットコムの事業戦略

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講師:元榮太一郎氏(弁護士ドットコム株式会社 代表取締役社長兼CEO)

■弁護士数の急増

司法制度改革により、司法試験の合格者数は年間2000人以上となっている。弁護士数は急増しており、日本において数少ない成長市場のひとつといえる。しかし、弁護士の急増は、競争状況を生み出し、弁護士にもマーケティングの導入が必要となっている。そんな業界で、弁護士と一般ユーザーのマッチングサイトを運営し、東証マザーズ上場を果たしたのが弁護士ドットコムである。弁護士であり、起業家でもある元榮太一郎氏に戦略を聞く。

■弁護士を身近なものに

元榮太一郎氏が、弁護士という仕事の素晴らしさを知ったのは、学生時代、交通事故の示談交渉について相談したことがきっかけだった。知識がないために泣き寝入りしてしまう人を救うことができる仕事だと悟った。自らが弁護士になった後も、一般人にはまだまだ敷居の高い弁護士という存在をもっと身近なものにしたいという思いがあり、引っ越し業者のマッチングサイトにアイデアを得て「弁護士ドットコム」を立ち上げるに至った。しかし、弁護士にマッチングサイトという形態は馴染みがなかったため、認知度を高めるため、当初は無料でサービスを提供せざるを得ず、8年間赤字だった。一般ユーザーの認知度が高まったのは、「みんなの法律相談」という無料Q&Aコーナーの設置と、「弁護士ドットコムニュース」というニュースの配信を行ってからだった。

■日本最大級の無料法律相談ポータルサイトへと成長

現在は、月間サイト訪問者数600万人、弁護士の登録7000名以上という日本最大級の無料法律相談ポータルサイトとなった。弁護士の登録を有料化することで、高い収益をあげられるようになり、2014年12月に東証マザーズ市場へ上場した。

弁護士ドットコムは、相談者と弁護士をインターネットでつなぐプラットフォームである。困った時、すぐに日本全国の弁護士とつながることができるように利便性を追求している。法律相談データベースは日々、自己増殖しており、サイトの魅力を高めている。また弁護士ドットコムニュースは、ヤフーニュースなどでもたびたび採り上げられ、より多くの訪問者を呼び込む。そのため、有料で登録する弁護士の数もさらに増えるという成長サイクルに入っている。

■専門家をもっと身近に

今後は、弁護士のマーケティング支援をさらに充実させると同時に、一般ユーザーに対しては弁護士費用保険の販売、企業ユーザーに対しては電子契約プラットフォームの配信を考えている。さらには「専門家をもっと身近に」というコンセプトのもと、税理士ドットコムを立ち上げるなど他専門家へサービスを水平展開する試みも行っている。



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