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中国版グラスノスチ?

旧ソ連のペレストロイカは、結果的に社会主義的共産党独裁を崩壊に導き、連邦を消滅させた。

その中で、情報公開を意味するグラスノスチが重要な政策の柱となり、これも独裁に風穴を開けて崩壊に導いた重要な部分であった。

そんな先人の轍を見ている中国が、一党独裁体制を維持し続けるつもりがある以上、情報の自由化など許容しないというのは頷ける。そして、遠いノルウェーでのノーベル賞くらいでは、中国政府を揺り動かすことはできなかろう。

しかし、次のニュースはひょっとすると、という予感を感じさせる。
asahi.com:中国共産党の引退幹部ら、「言論の自由」求め公開書簡
書簡は、中国の国会に当たる全国人民代表大会(全人代)あてに、憲法35条は言論や出版、集会、結社などの自由を定めているのにもかかわらず、党や政府の細則によって、これが否定されているとし、「世界民主主義の歴史上の醜聞だ」と強く批判。そのうえで、記者の取材や報道の自由、党中央宣伝部の検閲の廃止、ネット上の言論封鎖や監視の廃止などを求めた。

これが後から見れば具体的な中国共産党独裁体制の崩壊の始まりだったということになるかもしれない。

ただし、隣国である日本としては、中国の一党独裁体制が仮に崩壊したとしても、その先の混乱の可能性を思うと手放しで喜べるものではない。ソ連・東欧が90年代からどういう目にあったのか、その隣国がどういう迷惑を被ったか、独裁の軛が取り払われたときに民族主義の噴出と内戦の勃発を防ぐ手立てがあるのかと考えると、暗い気分になる。

それに東欧には「核ミサイル付き北朝鮮」がなかったのであり、アジアの不安定化の方がよほど危険が大きい。

一庶民としては、平和を祈るばかりである。

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