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ブレグジット後もEUと自由貿易可能=独農相

[ベルリン 5日 ロイター] - ドイツのシュミット農相は5日、英国は欧州連合(EU)を離脱した後も欧州経済領域(EEA)の枠組みを通して、EUと自由貿易を続けることが可能だとの見方を示した。ロイター通信のインタビューに応じた。

自由貿易地域としてのEEAは、英国とEUの間の数十億ユーロに上る食品や農産品の貿易を継続する上で選択肢のひとつになり得るとシュミット氏は指摘する。

「ドイツは英国に大量に輸出しており、われわれの製品は英国に定着している」とした上で「必然的に新たな交渉が必要だ」と述べた。農相は「英国の一部産業は(ブレグジットの後)、関税・非関税の貿易障壁に直面するかもしれない。EU非加盟国に対して域内市場が100%開放されることもない」と付け加えた。

EEAの下、ノルウェーなどEU非加盟国はEUの単一市場へアクセスすることができる。

ドイツが昨年、英国に輸出した肉製品や穀物を含む農産物は45億4000万ユーロ(50億6000万ドル)相当に上る。英国のコーヒーやココアは大半がドイツの工場で作られたものだ。一方、英国のウィスキーやチェダーチーズ、スティルトンチーズはドイツのスーパーでは定番の商品となっている。

ただ農相は、ドイツの農業輸出の総額685億ユーロに占める対英輸出の比率は比較的低いとも指摘。「欧州の複雑な農業構造において既存の全ての規制が本当に必要かどうかを再考する機会として、ブレグジットを活用すべきだ」と述べた。

18日に発表予定の酪農業に関するEUの新支援計画には、EU全体での牛乳の生産制限が含まれるだろうと述べた。

「牛乳市場は供給過剰となっており、生産制限が必要だ。EU支援は牛乳の生産削減とセットとなる。ただ新たな生産割り当ては設けない」と述べた。

生産規制が昨年解除されたことで、牛乳の生産量が増え、価格急落により欧州の酪農家は痛手を被った。ロシアがEUの食品の輸入を禁止していることや、中国の乳製品の輸入が弱含んでいることも供給過剰状態を招いている。

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