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米大統領選でインフラ投資が争点になった理由

7月18日には共和党大会が、そして25日には民主党大会が開催されます。それは大統領選挙がいよいよ佳境に入って来ることを意味します。

今回の大統領選挙では民主党の大統領候補ヒラリー・クリントンも、共和党の大統領候補ドナルド・トランプも公共工事を公約の目玉に据えています。

リーマン・ショック以降、アメリカは、おもに中央銀行による緩和的な金融政策により、経済を支援してきました。

しかしここへきて「中央銀行の金利政策だけではダメだ、やっぱり財政出動した方が良い」という意見が日増しに強まっています。

言い換えれば、政府がインフラ投資などを通じて直接、需要を創出するやり方が脚光を浴びているのです。

この政策の良い点は有権者にわかりやすいというところにあります。

また最近、格差が問題になっていますが、たんなる貧乏人への「お恵み」ではなく、働く機会を積極的に創って行くという意味で、公共工事がひとつの回答になると期待する向きもあるわけです。

ドナルド・トランプ候補は、ドワイト・アイゼンハワー大統領の治世に心酔しており、アイゼンハワー型のリーダーシップを発揮したいと公言しています。

ドワイト・アイゼンハワーはウエストポイントを卒業した軍人で、第二次世界大戦の際、Dデイをはじめ、欧州戦線の指揮を取った人です。連合軍がドイツ国内にドイツ軍を追い詰めた時、アイゼンハワーはアウトバーンがしっかり整備されていることに強く印象付けられます。

その時の経験から「アメリカの経済が飛躍するには、アウトバーンを上回る高速道路網を整備する必要がある」と確信したのです。



インターステート・ハイウエー・システムの構想は、こうして生まれました。

こんにちアメリカのハイウエーは老朽化が激しいです。従って、両大統領候補が、揃って公共工事を公約に掲げるのは、まことに時宜を得ていると言えます。

銘柄的には、マーチン・マリエッタ・マテリアルズ(MLM)、ヴァルカン・マテリアルズ(VMC)、グラナイト・コンストラクション(GVA)、キャタピラー(CAT)などが関連銘柄になります。

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