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1票の価値は百万円? - 中泉拓也

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参議院議員選挙も近づいてきました。みなさん投票へは行かれますでしょうか。

日本政府の予算は年間約百兆円弱(27年度予算で96兆3,420億円)に上ります。また有権者は約一億人( 2015年9月現在、104,003,897人(総務省HPより))ですから、単純に計算すると国の予算は有権者一人当たり年間約100万円です。100万円って、大きい金額ですよね。

一人当たり100万円の使い道の最終的な決定に関わるのが国会議員です。7月10日には、参議院議員選挙があります。その100万円を動かしている政治家を選択できる貴重な機会です。この貴重な機会を無駄にすることなく、少しでも一人100万円という大きな金額を有効活用する方法を考えてみたいと思います。特に、ここでは選挙で適任の候補者を選ぶことに加え、住民活動や市民参画といった方法で、100万円を有効活用しうることも提案したいと思います。

当然予算については、衆議院が参議院を優先します。しかし、原則認められていない赤字国債を発行する際には、特別に法律が必要で、そのためには、参議院の役割も重要になります。また、法律の制定については、衆議院は参議院の議決を覆すための再議決に2/3の議席が必要になります。そのため、たとえ予算の策定に優位性を持っていないとしても、参議院の役割を軽視すべきではありません。

また、一人当たり百万円という有権者一人当たりで年間の政府の予算を割るのが、一人当たりとして最善の指標かも議論になるところです。1)全人口で割るべき。2)一般会計だけでなく、特別会計も考慮すべき。3)地方の予算も考慮すべきといった考えもあります。ただ、いずれにせよ、100万円前後の値になります。更に、今回の参議院議員選挙でようやく選挙権が18歳まで引き下げられました。これにより300万人ほどの有権者が増加しますが、それでも100万円前後から大きく桁が変化することはありません。

自分が納得して100万円が使われるか、全く納得せずに、他人に勝手に使われるか、その差は極めて大きいと思います。選挙を無視し、財政の使途に全く関わらないというのは、後者に非常に近いことをしているのではないでしょうか。

当然、投票しても何も変わらないという不満も理解できます。また、投票に行かない人は何も考えない人だというのも早計です。そもそも、投票に行かない場合、自分以外の多数派の意見が採用されるわけですから、多数派への信任という意味を持ちます。ここでは、一人につき100万円ものお金を使う権限を持つ人を選ぶ機会に、せめて候補者の選定についてもういちど考えてみてはと考えた次第です。

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