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参院選テーマ:表はアベノミクス、裏は改憲 Japan In-depth編集長安倍宏行


©Japan In-depth編集部

Japan In-depthの安倍宏行編集長を迎え、いよいよ始まった参院選について聞いた。

新聞には与党が圧倒的に優勢と出ているが、安倍編集長は、「そういうものが出てしまうと、選挙に行かなくていいと思う人が出てしまうということもある。」と指摘した。

今回の選挙は、アベノミクスの継続が大きなテーマだ。安倍政権が消費税再増税を見送ったことにより、景気は回復していないのではないか、アベノミクスは失敗なのではないか、というこれまでの安倍政治批判が野党の最大の攻めどころである。それに対して細川氏は、「国民自身は、安倍政権の進めようとする方向性にそこまで大きな不満を持っていないのではないか。」と与党優勢の報道を見ての感想を述べた。

安倍編集長も、「それ(アベノミクス)をゼロに戻して、全く違うことをやるのか、野党側にもそういう策があるのか、と言うとそれが見えてこない。」と話した。民進党、共産党、生活の党、社民党の四党は、一人区で勝つために統一候補を立てる戦略を推し進めている。「民進党が共産党と組むとすると、有権者からは政策的に一致するのか、と言う疑問は湧く。」と安倍氏は指摘した。

細川氏は、「野党の政策が経済を変える決定打を出していないことは事実。」と述べ、そうなるとアベノミクス効果が出るまで安倍政権でいいのではないかというのが大方の見方だという見解を示した。

再増税延期によって、財政的には状況が悪くなるため、景気回復による税収アップをしないと国民の負担が増えてしまう。少子高齢化が進み、このままでは社会保障費はどんどん増えていくが、そこに手をつけないで、税金を増やさないとなると財政破たんは目に見えている。「社会保障費をどうするのかという骨太の議論が必要。」と安倍編集長は述べ、野党はその部分を指摘すべきだという意見を示した。

細川氏も、「野党は勿論、与党も責任ある立場として、ショッキングでも、社会保障制度をがらっとかえないとこのままでは立ち行かないということを言わなければいけない。」と述べた。

与党の勝敗の目標は、自公で61議席。つまり過半数の議席を獲得することが目標だ。野党側は、憲法改正の発議ができる2/3の議席の阻止を目指している。今回非改選の人数と合わせて、改憲を実現するのに必要な議席は78議席。維新の党など自公以外の改憲派もいるため、自民党だけで61議席は欲しいだろう。そういった意味で、自公で61議席という目標を低い設定だと細川氏は評価した。

2013年の選挙では、安倍政権発足直後で勢いがあったため、1人区38のうち29の選挙区で与党が勝利し、65議席を獲得した。「今はそこまでの勢いはないとは言え、いきなり安倍政権にNOを突き付けるというわけではない。65議席くらい取れるのかな。」と細川氏は予想した。

今回の選挙には、改憲というテーマが裏にある。安倍首相は、選挙後の憲法審査会での議論を明言し、憲法改正に向かっていくのは間違いない。アメリカ大統領選、イギリスのEU離脱、北朝鮮はミサイルを発射し、中国は太平洋への進出を積極的に進めている。日本をとりまく国際情勢は深刻だ。

憲法改正に関して今回の選挙戦では重点的に報道されているとは言えないが、「大きく報道されなくても、私たちはしっかり考える責任がある。」と細川氏は述べ、「自分の選挙区の候補者と比例の候補者をよく見て選挙に行ってほしい。」と話した。安倍編集長は「18歳、19歳もぜひ投票に行ってほしい。」と付け加え、番組を締めくくった。

この記事は、ラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2016年6月25日放送 の要約です)

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