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全国区的な人気球団が消えたあとの世界

広島の勢いが止まらない。ついに、10連勝。このまま、優勝するのではないかという期待が高まっているけれども、そのプロ野球について、最近、ふと思うことがある。

プロ野球の各球団は、以前とくらべて、それぞれのフランチャイズの地元を中心にサポートがなされるようになり、かつての巨人のような、全国区的な人気を持つ球団が総取り、という傾向がなくなってきたように感じる。

プロ野球の球団の地域性が増した一つの要因は、地上波テレビから野球中継が姿を消したということだろう。かつては、巨人戦は、シーズン中はほぼ毎試合中継されていた。そのことが、全国区の人気を保つ上で重要な仕掛けだった。

地上波テレビなどのメディアには、地域や国などの統合作用がある(あった)ように思う。もともと、概念的な範囲でしかないボーダーが、その範囲である放送が流れることで、情報が共有され、共通の意識が醸成される。

英語圏のツイートを見ていると、人口比などで、米国の割合が比較的多いとはいいながら、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどを含めて、地域の限定を超えて、情報が行き交う状態になっている。

日本語のツイートは、比較的日本国内で行われることが多いから気づきにくいけれども、すでに、インターネットの上では、かつての地上波が持っていたような地域統合作用が失われている。そのことの意味は、これから、じんわり効いてくるのではないか。

かつての巨人のような、全国的な人気球団という存在は、地上波テレビのような特殊なメディア状況がつくりだしたものであり、インターネットが当たり前になった時代、熱狂は、地域や、ある文脈、クラスターなどで、つくられ、徐々に拡散していく。かつて見られた夢は消えるが、新たな夢ができるだろう。

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