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やはり医師という仕事はやめれない

大学病院を辞めて3ヶ月。いろいろ予定外のことが重なり決して順調には行っていませんが、いろいろ企画を考えながら実行できないかを模索しています。

日常診療の一コマです。

ある人から外来に電話がありました。看護師さんが対応しますが、なかなか説明に納得がいかないようで、電話を代わってほしいと言われ診察中でしたが対応しました。ちなみに2回の大学病院勤務時代もこういうことはよくありました。

「先生に確認しないと答えられません! 」

それ言ったら絶対医師が対応しなければいけないことにならないw

まあそういう看護師さんの発言は置いといて、相談内容は以下の通りです。

検査の数字がいつもと違う。そのことを検査した医師に言ったら、「自分は専門でないから、知りたければ専門の科に行ってください」と言われた。

自分が出した検査の異常に関して説明できずにこの言葉を患者に言うなんて驚きしかないのですが、患者さん側だけの言葉なのでおそらく脚色は入っているでしょう。

心配している内容をしっかり聞き(診察は当然できていません)

「そんなに心配しなくていいと思いますよ。少なくともすぐに何かをしなければいけない病態ではないと思います。ただご自身が不安だからといって、医師からの情報も何もなく新しいところに駆け込むことはお勧めしません。無駄な検査が続きますし、実際あなたの病気にとっていいこととは思えません。いやかもしれないでしょうが向こうの医師に情報をもらってきてください。そうすれば必ず診察させていただきます。あと電話での問い合わせも本来正しい行動ではありませんよ。こちらの外来業務を意図的ではないにしろ妨害しています。しかも無料でw」

と笑いながら対応すると、「一番心配していた部分が解消されました」と安心していただけました。医師の言葉も役には立ちます。

まあ今の医療においてこの医師の態度は反省しなければいけない部分です。でも一度も診たことのない病院に突然電話されてくる患者さんもどうでしょう。ただこんな医師の態度にだけではなく、患者さんが不安を持った時に相談できる病院以外の何かがあればいいんでしょうが。実際私のブログにもよく相談のコメントが来ていました。(これも無料ですけど)

本当はこの不安部分の解消(前医が答えないという医師の行動は置いといて)はかかりつけ医やセカンドオピニオンの役割になるのですけど、セカンドオピニオンは値段は高めですし、かかりつけ医の候補となる開業医の先生は、いい医師もいるんですが丸投げの医師も多くて。最近いい加減な患者紹介の返事に毒舌ばかり書いていますw

この所見はどうでした?(もう少しちゃんと診療しましょう)
最低でもこの情報くださいね(紹介状読んでもさっぱりわからん)
お薬出すのなら受診日までは出してくださいね(薬出した意味は何なの)

ただついこの間、今にも死んでしまいそうな状態でこちらに来た紹介患者さんを、診察したのち高度先進病院に後送したところ、患者さんは送り先の病院でしっかりと治療されピンピンしながらこちらの病院に元気ですと戻られてきました。そういう顔見ると医師という仕事をやはりやめれません。

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