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参院選2016公約比較: 観光政策編

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【日本共産党】


公約&詳細政策集:http://www.jcp.or.jp/web_policy/html/2016-sanin-seisaku.html

既に野党第二党にまで党政を拡大している日本共産党ですが、その詳細政策集の中に「観光」を明確に謳った項目はありません。一方、その他項目の中で観光に関して言及している部分を抜き出すと以下の通り。



・農林漁業の「6次産業化」はあくまで農林漁業者主体に――農林水産物の生産・販売とともに地域の資源を生かした加工や販売に力を入れることも、農林水産物の需要を拡大し、地域の雇用を増やし、農漁家の所得を増やすうえで重要です。地域資源の有効利用、農家や協同組織による農産物の直売、加工、観光、農家レストランなどの取り組みを積極的に支援します。民間企業と連携する農業の「6次産業化」はあくまで農業者主体を貫き、連携する企業も可能な限り地場企業を重視します。

・ライドシェアは副業を想定したしくみです。価格破壊が容易に起こり、今でさえ早急な改善が必要なタクシー労働者の低賃金と劣悪な労働条件はさらに悪化します。相次ぐバス事故に明らかなように、乗客の命を危険にさらすライドシェア導入など規制緩和に反対します。政府は、国家戦略特区での自家用車による観光旅客等運送事業を解禁しました。これはライドシェア導入に道を開くものであり、撤回させます。

・日本共産党は、政府が「地方創生」の名のもとにすすめる「集約化」に反対し、地方の基幹産業である農林水産業の振興と6次産業化、中小企業と小規模事業者の振興、観光産業や地域おこしなどの振興策、住宅と商店街のリフォーム助成への支援、自然・再生可能エネルギーの地産地消など、地方自治体がおこなっている地域の活性化策を全力で支援します。

・破たんに直面するカジノ推進構想 百害あって一利なし、カジノ合法化に反対します賭博を合法化するカジノ法案(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案)が議員立法として国会に提案されたのは2012年12月でした。それから3年半が経過しましたが、いまアジアを中心とするカジノ業界は深刻な売り上げの減少に直面し、2年連続で下落しています。国会では、カジノ法案は先送りに続く先送りです。賭博を全面的に合法化しようとするカジノ構想にたいし全国各地の反対運動も広がり、カジノ推進路線は破たんと矛盾に直面しています。

共産党のカラーといえばカラーでありますが、基本的には「政権与党の行っている現施策に反対」というのが主軸となっているのが政策の構成。特徴となるのは「6次産業化」による農村改革の文脈において農業者を主とした観光振興を謳っている点、そして政府の進めているカジノ合法化に対して明確に反対を示している点が共産党ならではの独自視点であると言えます。

【おおさか維新の会】


公約&詳細政策集:https://o-ishin.jp/election/sangiin2016/pdf/manifest_detail.pdf

地域政党から国政政党への転身の真っ最中のおおさか維新の会ですが、維新もまた今後の成長戦略の軸の中に「観光政策」を明確に含める政党であります。

「既得権と戦う成長戦略」を、維新の手で!規制で守られた補助金漬けの古い業界や団体が、新規参入や競争を阻み、税金を吸い上げて、っ国の活力が奪っている。競争政策を強化し、医療、農業、観光といった産業を振興

一方、その詳細政策集に示されている具体的な項目は以下の通り。


<観光産業の更なる拡大>①シンガポール型の統合リゾート(IR)を実現するための法制度を整備する。【維新改革】大阪府市によるIR実現に向けた取り組み○政府にIR解禁の法改正を働き掛け。○IRの誘致活動を推進。
②2020年東京オリンピックに向けて全国で空き家や空き部屋を活用し、ホテルにかわる都市型「民泊」を可能にする規制改革を行う。近隣とのトラブル対策は行いつつ、一層の規制緩和。③2025年国際万国博覧会の大阪招致、リニア中央新幹線の大阪同時開業等により、双極型さらには多極型の経済成長を実現する。④地方空港の「選択と集中」。国際ハブ空港の機能を強化し、空港民営化を推進する。

その特徴としては、党名に「おおさか」という文字を残したことに象徴されるように、2025年の万博大阪誘致やリニア中央新幹線の大阪同時開業など、関西ローカル色が強い政策を国政選挙としても公約に掲げている点でしょうか。また、統合(型)リゾートの導入を観光政策の第一項目に掲げている点なども、これまで関西のローカル政党として示してきたのと同様の「維新カラー」であるといえるでしょう。

という事で、以上が今回の参院選において主要な政党が掲げている観光政策の比較分析です。選挙争点というのは、メディアなどが主導して「作られて」いってしまう側面も否めませんが、一方、ご自身の関心の高い分野をピックアップして、このように並べて比較してみるのもまた面白いもの。是非、皆さんもご自身で各政党の公約&詳細政策集を手に取り、確認してみて頂ければと思います。

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