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英EU離脱、英保険会社の財務に打撃も 相場下落が支払い能力圧迫

[ロンドン 27日 ロイター] - 英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)決定をきっかけにした相場急落が、英保険会社の支払い能力を損ねるとの懸念が強まっている。

生命保険会社は長期の年金債務に合わせ、債券を中心に投資。利回りが高い社債への投資を増やしてきたが、英社債に対する信頼感は失墜し、同じく投資先である株式も下落している。

トウェルブ・キャピタルのマーカス・リバルディ氏は欧州の新監督規制「ソルベンシーII」に言及し、「より大きな衝撃を及ぼすのは市場の動きだ。ソルベンシーIIは与信スプレッド、株式、外国為替、金利、不動産価格などの動きに敏感だ」と指摘。

「保険会社の日常業務に対する衝撃は比較的最小限にとどまる公算が大きい」と語った。

英FTSE100種株価指数に採用されている保険会社のうち、25日に最も下げ幅が大きかったのはリーガル・アンド・ゼネラル<LGEN.L>。

同社は今年、ジャンクのエネルギー社債の大半を保有していないことを明らかにし、投資家の信頼感が高まったが、23日引け以降、株価は30%近く下落した。

格付け大手ムーディーズは先月、ブレグジット決定で金利が低下すれば、リーガル社のソルベンシー・マージン(支払い余力)は昨年12月末の169%から、158%に低下するとの見通しを示していた。

JPモルガンはリーガル社の現在のソルベンシー・マージンを150%と推計している。

ソルベンシー・マージンは100%あれば、保険引き受け、投資、事業リスクをカバーするのに十分とされるが、一部アナリストは、長期債務を踏まえれば160%は必要だと考えている。

JPモルガンはノートで「ボラティリティーが続くなら、プルデンシャル、リーガル・アンド・ゼネラル、JRPが資本確保に苦しむであろうことは間違いない」との見方を示した。

英国民投票後、プルデンシャル<PRU.L>の株価は約20%、JRP<JRP.L>は35%下落した。

リーガル社は、投票後に最も大きな打撃を受けた不動産にも大規模に投資している。

一方、アビバ<AV.L>の株価は24日、最大30%下落。約4年ぶり安値を更新し、同社は27日、声明で資本の健全性を強調した。同社のソルベンシー・マージン目標レンジは150─180%。

格付け大手フィッチは24日、「持続的な経済低迷が競争激化や資産価値の具体的な下落につながる」なら、保険会社は格下げのリスクがあると警告した。

一方で、ポンド安が海外収入を押し上げ、一部の保険会社に恩恵をもたらすとの楽観もある。

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