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共産党との共闘?

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 今回の参議院選挙で与党側は「自公vs民共」の戦いだとの印象付けをしたがっているようである。「自公」は一緒に連立政権を組んでいるのに対し、民進党と共産党は別に連立を組んでいるわけでもなければ、連立政権樹立を目指すと言っているわけでもない。だから「自公」と「民共」を同列に並べるのは相当に無理があると思うが、選挙なのでそうした構図作りをしたいのだろう。

 与党側による印象操作はさておき、この参議院選での一つの注目点が「野党共闘」、「(一人区における)野党統一候補」という点にあるのは事実なので、共産党と組むことへの是非について私の考えを述べておきたい。

 結論を言えば、共産党と組むなどということはありえないことだと思っている。一口に「組む」と言ってもいろいろな意味があるので、もう少し補足すれば、共産党とは連立政権を目指すことはもちろん、閣外協力を模索することもありえないと思っている。また選挙戦においても共産党と合同の遊説活動などはありえない話だと思っている。

 数日前(6月23日付)のブログで政治的な原点としてオールド・リベラリズムや民主社会主義のことについて触れたが、こうした先達たちの基本的な姿勢は軍部・ファシズムと闘うと共に、共産主義と闘うというものだった。私自身もまったく同じであり、右における復古主義的・ネオナチ的な勢力に対峙すると同時に、左におけるコミュニストとは相容れないところである。

 もちろん共産党の中にも個々には立派だと思う議員はいる。これまでの参議院議員としての任期中、私は一貫して環境委員会に所属してきたが、そこではずっと元書記局長の市田忠義氏と一緒だった。委員会の運営を始めいろいろな相談をさせてもらったが人物識見には敬服している。また私自身、国会対策委員長も経験したが、この分野に通暁しておられる共産党の穀田恵二国対委員長は非常に人間的な魅力あふれる人でもある。他にも多士済々の人材がいるとも思っている。ただそのことと政治上で連携していくかどうかは別の話である(個々に魅力ある優れた人材がいるということで言えば、打倒していくべき自民党にも立派な人はいる)。

 個別の法案などでたまたま共産党と態度が同じになることはありえるだろう(全会一致で可決される法案などはその典型)。しかし基本的な理念・政策の違いは埋めることができない。ちょっと昔の用語を使って「容共」か「反共」かと言えば、私の立場は明確に「反共」である。これに対しては「野党共闘に水をさすのか」という批判もあるかもしれない。しかしこれは私・水野賢一にとっては政治的信念であり、こうした信念においてはブレずに選挙戦を戦い抜いていきたいと思っている。

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