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今英国に求められる、EU離脱を撤回する勇気

連日で恐縮だが、本日も、EU離脱に関する英国内の情勢について書く。英語圏のメディアのさまざまな情報を総合していると、どうも、混迷は当分続きそうである。本来、国民投票で結果が決まったのだから、その方向にすっきり行けば良さそうなものだが、そのようになりそうにはない。

一番微妙なのが、次期首相の最有力候補となるはずの、ボリス・ジョンソンさんの立場である。ジョンソンさんは、離脱のキャンペーンの先頭に立ったが、首相になりたいという個人的な野心のためにそのような主張をしたのではないかという疑念が消えない。

EU離脱派勝利という結果を受けたジョンソン氏の会見を見ていると、やはり、本心では離脱の意義を信じておらず、キャメロン首相(イートン校、オックスフォード大学で同窓)に対する個人的な対抗意識が動機だったのではないかという印象が強まってしまう。

また、本来、政治家にとっては最も望ましい職業であるはずの首相だが、国民投票でのEU離脱という決定を受けて、その具体的な政策を進めていく役割を担う次の首相の仕事は、政治家として必ずしもうらやましい立場ではないだろう。

EU離脱は、英国にとってはパンドラの箱で、EUを離脱することでスコットランドや北アイルランドも独立する結果になる可能性が高く、つまりは連合王国の崩壊を進めるのが次期首相ということになる。これでは、意気も上がらない。

結局、英国内で本来求められていることは、EU離脱という今回の国民投票の結果が「間違い」であったと認める勇気を持つことかもしれない。EU内にとどまり、その上で移民や規制などの政策に一つひとつ実務的に取り組んでいくことがもしできれば、その人はすぐれた指導者になるだろう。

ボリス・ジョンソン氏が、自分がEU離脱の旗を上げてきたことが間違いだったと認め、その反省のもとに、EUに残留した上で移民や規制緩和の課題に取り組むという姿勢を見せれば支持が集まるかもしれない。しかし、そのような態度変容、及びその社会的受容のハードルは高いだろう。

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