26日、東京・渋谷のハチ公前広場で「参議院議員選挙に向けた若者による記者会見」が開かれ、10〜20代による参議院選挙への『3本の柱』として、(1)若者の投票率の向上、(2)若者向け政策推進、(3)選挙に関する報道の拡大、の3点を訴えた。
登壇したのは、いずれも「若者と政治」の分野で活動してきた団体のメンバーたち。選挙戦で若者向け政策の議論があまり見えてこないことや、政治に関する報道時間が短いことへの危惧から、思想・立場の違いを越えて企画された。今回の参院選で若者の投票率が低調に終わってしまうことで、「18歳選挙権」でクローズアップされた「若者と政治」の問題が一過性のものになってしまうのが悔しく、もったいないと感じているという。
登壇したのは、青木大和さん、伊藤蓮さん、小幡和輝さん、奥田愛基さん、七田千紗さん、斎木陽平さん、町田彩夏さんの7人。

青木大和さん
政治活動家の青木大和さんは、「斎木さんと奥田さんという、(思想的に)対極にいる二人が集まったっていうのがすごい。この目的のために同じ若者として尊敬し合い、リスペクトしあうこと、同じ舞台の上に立つことが日本にとって大事なこと。今回のように一つになって声を挙げることが2020年、2030年の日本を創るきっかけになる」とアピール。

伊藤蓮さん
"渋谷のギャル男代表"として登壇した伊藤蓮さんは、東京都議のおときた駿氏と「
ギャル男でもわかる政治の話」を出版したばかり。「恥ずかしながら、21歳の今まで投票に行ったことがなかった。今回は行きます。政策の中身を調べて、政治家や党を応援して、"たまごっち"感覚で育てて行く、という気持ちで良いのかな。選挙に行くのが定番みたいな、クラブ→選挙→クラブみたいな、そんな感じの日本になったらいい」と駅前を行く同世代の若者たちに呼びかけた。

小幡和輝さん
和歌山から駆けつけた、OPEN POLITICSの小幡和輝さんは「参議院議員の被選挙権年齢は30歳。今回投票する18歳から見れば、最低でも12歳離れていることになる。これでは若者の気持ちはわからない。被選挙権年齢を一日も早く引き下げてほしい」と政治の側に要望。

七田千紗さん
栃木から来た七田千紗さんは「まだ17歳なので選挙権がありませんが、次の選挙は必ず投票に行きたいと思ってます。でも、ニュースでは、どっちが優勢かばかりしか報じられない。内容が全然わからない。もっともっと中身について報じて欲しい」とメディアに訴えた。

町田彩夏さん
司会を務めた、ミスiDで政治アイドルの町田彩夏さんは、Twitter上で社会問題についても積極的に発言を行っている。
「政治的な発言をすると、見ず知らずの人から極端な意見だけでなく、"死ね"とか"頭悪い"とまで言われる。正直、もう政治に関わりたくない、発言したくないと思うこともある。でも、極端な人たちばかりが発言し、戦っていく世界でいいのか、ここで諦めちゃいけないと思い、Twitterで発言を続け、難しいが対話を心がけている」
と心境を明かした。