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都知事選のウラ側「舛添と石原とを結ぶ『公私混同疑惑』」

迷走する「ポスト舛添」のゆくえ

「今、東京都知事選に出馬の意欲を見せているのは、石原伸晃経済再生担当相です。政治とカネのスキャンダルで辞任に追い込まれた猪瀬直樹前都知事や舛添要一前都知事の都知事就任の発端は、父である石原慎太郎元都知事の任期途中での都知事辞職でした。きっかけが慎太郎氏にあるので、伸晃氏は『石原家が騒動を治めなくては』と周囲に漏らしているようです」と語るのは自民党都連幹部だ。

“ポスト舛添”をめぐり、櫻井翔のパパこと桜井俊総務省前事務次官、小池百合子元環境相、橋下徹前大阪市長、宇都宮健児日弁連会長、長島昭久元防衛副大臣らの名前が、連日取り沙汰されているが、現役閣僚で都連会長も務める伸晃氏が自分の名前が“ポスト舛添”でなかなか出てこない現状を打破しようと存在感のアピールに努めているのだろうか。

6月21日、舛添氏は“政治資金の公私混同疑惑”が追求されて辞任した。2014年の都知事選の際に、舛添氏は、待機児童の解消など社会保障政策をうたっていたものの、今年4月までの1年間で、保育所や介護施設の視察はゼロ。一方、都内の美術館や博物館への視察が39回にものぼることが発覚した。さらに、政治資金を使い、美術品や絵画を購入していたこともわかり、批判された。

趣味の美術への投資の多さがわかるが、ある都議会議員は「石原都知事時代の方がひどかった」と振り返る。

「石原都知事は、2001年に若手芸術家の支援をする『トーキョーワンダーサイト(TWS)』という事業を始め、無名の芸術家であった四男の延啓(のぶひろ)氏を外部役員として抜擢しました。当時、なぜ、延啓氏を抜擢したのかと問われ、慎太郎氏は『余人をもって代えがたい』と釈明しました。無名の芸術家が『余人をもって代えがたい』とは到底思えません。舛添氏の美術館視察とは桁違いの『公私混同疑惑』です。しかし、作家である慎太郎氏への配慮からか、当時、週刊誌や産経新聞はことごとくこの問題を黙殺してしまいました。この美術事業には、年間5億円に近い税金をつぎ込まれました」

頼れるのは石原の血統だけ!?

このTWSは、慎太郎氏の“肝いり”事業だったのは間違いない。TWSの予算は初年度、約5600万円だったが、4年後には4億7000万円にまで激増。東京都美術館など、都が運営する他の文化事業は軒並み補助金をカットしていたが、息子の事業には糸目をつけず、税金を注ぎ込んでいたのだ。 この疑惑は、共産党などが議会で追求し、猪瀬都知事時代に予算は減額されていった。

自身の後継者であったはずの猪瀬直樹氏に対して、当時、慎太郎氏は「延啓は才能があるんだ。なのに、猪瀬は予算を削ってしまった」と、よく周囲にぼやいていたという。

「伸晃氏が都知事になることで、慎太郎氏や延啓氏が一番喜ぶのかもしれません」(自民党関係者)

父・慎太郎氏に比べ、存在感、発信力ともに劣る伸晃氏だが、頼れるのは血統だけ。石原家の動向に注目が集まる。

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