- 2016年06月23日 02:22
大雨が降ればEU離脱に傾く?
英国の運命を決める国民投票が明日に迫ってきた。欧州の歴史を決める分岐点に立ち合っていると思うと、感慨深い気持ちになる。歴史が書き換えられる瞬間を共有したいという、怖いもの見たさの気持ちもないわけではないが、EUの存続のためには是非残ってほしいと思っている。
英国の残留派と離脱派は僅差で競り合っており、どちらにも転びうる状況になっている。どちらかといえば残留が有利と言われているが、当日の天候次第で結果がひっくり返る可能性は残っている。
既に過去記事で書いたように、高齢世代の7割近くがEU離脱を強く支持しているのに対して、若年層では残留派が多い。一方で、高齢世代の方が相対的に投票率が高く、若年層は投票率が低い傾向にあるので、若者が投票に行かないと離脱派が上回る可能性がある。
もし快晴になれば、投票率が底上げされるので、そのまま残留派が勝利するはずだが、大雨になれば番狂わせがあるかもしれない。高齢者はEU離脱に対して強い熱意があるので投票所まで足を運ぶが、若者はそれほど強い思いを持っているわけではないので、面倒になって投票所に行かなくなる人も多いだろう。つまり、残留派と離脱派の差が僅差なだけに、大雨によって離脱派が上回る可能性があるのだ(過去記事)。
なお、23日はイングランド南部で雨の予報のようだが、大雨にならないことを祈るのみだ。