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「面接廃止」の人材ベンチャーが今度は「変態」就活生を募集! 奇抜すぎる採用戦略について聞いてみた

「変態×真面目採用」のサイトより

「変態×真面目採用」のサイトより

「あなたは…変態ですか? 真面目ですか?」――人材ベンチャーのビースタイル(東京・新宿)が思わず二度見してしまいそうなキャッチフレーズで学生のエントリーを募っている。その名も「変態×真面目採用」だ。

かなり変わった採用企画だが、すでに5人に内定が出ているという。ただ、「真面目」な学生を採用したいというのはまだしも、なぜ「変態」も募集するのだろうか。その意図を企画した同社人事の兒玉有希さんに話を聞いた。

異なる才能のかけ算でイノベーションが生まれる

ビースタイル広報の兒玉有希さん

ビースタイル人事の兒玉有希さん

「弊社の行動規範で『才能のかけ算』という言葉があるんです。異なる才能がかけ合わさってこそイノベーションや新しいスタンダートが生まれるという意味なのですが、そこで新卒採用では『変態』と『真面目』と打ち出しました」

今回の企画での「変態」とは、「常識を疑い失敗を恐れずチャレンジする」ことで、「真面目」は「困難にも負けずに真摯に全力で取り組む」ことを指す。同社は主婦の派遣事業「しゅふJOB」など人材分野で画期的なサービスを手掛けてきたが、そういったサービスを作り出すのにこの2つの才能が欠かせないという。

「既存の枠組みにとらわれないコンセプトを言い出すのが変態と呼ばれる人たちで、それを実現させ、形になったあとお客さまに納得してもらうためにコツコツと仕事をしていく真面目がいるのがうちの必勝パターンなんです」

ちなみに、兒玉さん自身は「真面目」枠だという。

変わった企画だが、選考自体もユニークだ。同社では昨年の新卒採用から面接を廃止。あわせてリクルートスーツの着用やお祈りメール、ナビサイトの利用もやめており、今年度もそれを踏襲する。

面接を廃止して内定辞退率50%がゼロに

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「ナビサイトを使わないで正解だった」という結論に達したという。

今年度も面接を廃止するということは、昨年の採用手法が効果を上げたということなのだろうか。

「ナビサイトを利用して面接をしていたときの内定辞退率は50%でしたが、昨年面接を廃止した際はゼロになりました」

面接廃止は企画段階では「採用人数がゼロになるかもしれない」と思いながらのチャレンジだったが、400人のエントリーがあり、150人が実際に選考に進んだ。選考といっても、実施するのは社員との交流や職場見学、営業同行などがメイン。面接廃止というと、その分即戦力を求められているかと思うが、「ビジネスに直結する能力は全く見ていなかったです」という。

「能力とかスキルを見るものではなく、人物マッチング。企業ビジョンへの共感・社風・風土とのマッチングをすごく重視していました」

昨年は学生が辞退しない限り社長の前で行う最終プレゼンテーションまで進めた。最終プレゼンには10人近くが進み、内定は5人。一人も内定辞退することなく現在新入社員として働いている。

今年は「仕事のプチ体験」を選考に追加

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「宝探しのように選考を行うことが出来ました」

従来の面接での採用と違ってどのような点が良かったのだろうか。兒玉さんは、「学生さんのモチベーションが勝手にあがってくれました」と話す。

「選考っぽくない分、学生さんの方が心を開いてくれて『良い会社』『良い社員さん』って感じてもらいやすかったようです。社員にとっても学生さんとコミュニケーションが取りやすかったですね。面接だと落とす理由を探さなくてはいけませんが、『ここが良かった』『ここに見どころがありそう』と宝探しのように選考できるのがメリットでした」

相互理解のためには「一緒に働いてみるのが一番いい」のだそうで、今年の選考では、さらに仕事への理解を深められるようにした。エントリー後は説明会に参加し、その後、営業・広報・人事といったテーマ別ごとのミッション(課題)に参加する。

ミッションは「仕事の一部を切り取ってきたような内容」で、たとえば営業系であればトークスクリプトやメールマガジン作成に挑戦。あくまで仕事体験ではあるが、社員からは真剣なフィードバックをもらうことが出来る。

今年はミッションで2~3回社員とともに仕事体験をした後に中間ジャッジが入る。アウトプットの質が高ければ合格というわけではなく、「真摯に取り組めたか」といった姿勢を重視するという。中間ジャッジ後は営業同行や職場見学、インターンに取り組み、就職への意向が高まったタイミングで昨年同様最終プレゼンに臨む。

「当たり前の就活をすることに違和感のある人は是非」

内定者の高田さん(左)は兒玉さんの下でインターンを行った。

内定者の高田さん(左)は兒玉さんの下でインターンを行った。

「変態×真面目採用」では、6月現在5人に内定が出ている。内定者の一人、成蹊大学の高田優香さんは、ベンチャー企業中心に探していたところ、「『変態』というワードに引っかかった」という。他にも20社ほどエントリーシートを提出し、10社ほど面接にも進んだが、「面接がない」「リラックスして話せる」「社員との距離感」といった点が他社とは違うと感じたそうだ。

ビースタイルは、今年20人を採用目標として掲げており、10月頃まで採用活動を続ける予定だ。兒玉さんは、

「当たり前の就活をすることに違和感のある人は弊社に合うと思うので是非来てもらいたいです。説明会でアンケートを取ると『聞いてみて面白いと思ったので選考に参加したい』という声が多いので、一回来ていただければと思います」

と話した。

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