- 2016年06月19日 13:00
「2人目の壁」を乗り越えるヒント
1人目の育児、年齢、仕事……2人目の壁を感じますか?
“2人目の壁”を感じているみなさんの悩みはどんなことでしょうか。
私たちが2015年に行った「夫婦の出産意識調査」によると、“2人目の壁”を感じる理由のひとつに経済的な理由を挙げる夫婦は、実に86.5%もいました。そのほかにも、「第1子の子育てで手いっぱい」「年齢的な理由」「仕事上の理由」「社会制度上の理由」「家庭環境での理由」などで不安を抱えている人が少なくないようです。
みなさんはいかがでしょうか?
「お金のこと?」「子育てのこと?」「家事の負担について?」「年齢?」「夫の育児参加のこと?」「出産・育児と仕事の両立?」「ママ友やパパ友?」「自治体等の支援制度について?」
これらの不安のうち、どれに対しても「なんとなく感じている」という人もいれば、「お金に関してのみ気がかり」といった人もいるでしょう。
そこで今回は、「お金」というポイントに絞って、みなさんのヒントになりそうな考え方、アイデアをお伝えしたいと思います。
紹介するのは、いずれも今回実際にお話を聞いた子どもを2人以上育てている家庭のみなさんの声から着想を得たものです。
ぜひみなさんの“2人目の壁”突破へのヒントにしてみてください。
もちろんここで挙げたものは、たくさんの考え方やアイデア、ヒントのうちのほんの一部です。これ以外にも、こんな方法やアイデア、考え方もあるよという方もたくさんいらっしゃると思います。そういった方々は、もし可能であるならば、ぜひ周りに教えたり、FacebookやTwitterといったSNSで紹介してみてください。
あなたのアイデアが、ひとつの新しい生命につながることを考えたら、なんだかとっても素敵なことだと思いませんか?
いつまでも尽きないお金の不安との向き合い方
文部科学省が行っている「子供の学習費調査」(平成26年度版)によると、学習費総額は公立も私立も、小中高すべてにおいて増加傾向にあり、幼稚園から高校まですべて私立に通った場合は、約1770万円、公立の場合は約523万円となったそうです。
もちろんそれ以外に、生活費(ある調査では、平均約1600万円だとされます)もかかります。やはり、子どもを1人育てるというのは、とても大変なことだといえそうです。
けれど、今回の私たちの調査で、「年収の多い・少ない」は、子どもの数とあまり関係ないという結果も出ています。では、具体的に子どもを複数抱える家庭では、お金の不安とどのように向き合って生活しているのでしょうか。
◆自分たちに何か起きたときを想定する「お金の不安ですか? もちろんありますよ。でもそれって、基本的に親に何か起きたときだと思うんですね。親である私たちが元気なら、どんなことをしてでもなんとかするだけです。でもそうじゃなくて病気とか事故とか、そういう予期せぬ出来事がいちばん怖いと感じています」と語る2児のママがいました。
この家庭では、マンション購入で住宅ローンを組む際に、特に手厚い団体信用生命保険に入ったといいます。さらに、健康についても、「私は専業主婦ですけど、夫の会社の制度を利用して、必ず健康診断を受けるようにしています」と語ります。
将来のリスクを先回りしてマネジメントしておくことで、お金の不安を軽減している人が少なくないようです。
「なんとかする」親の強い意志が重要
◆積極的に“生活断捨離”を行おう!今現在の生活を見直すということをして、少しでも不安を払拭しようとする家庭もあります。
「2人目の子どもが産まれたときに、保険を抜本的に見直しました。そのときは、複数の保険会社の方に来てもらい、その中でいちばん自分たちに合っていそうな人を選んで、一緒にプランを考えました」
「なんでも思い通りにしたいというマインドを変えることが必要だと思います。不要な自動車があるなら手放したり、子どもへの教育も、理想は捨てて、現実の範囲内でできることを精いっぱいやればいいかと。そうすれば、なんとでもなるような気がします」
などの声があがっていました。
生活における断捨離を敢行することで、身も心も身軽になって、大変な出産・育児も乗り越えられるのではないでしょうか。
◆ネクストチャレンジへのキッカケに変えるたとえば、「私は臨床検査技師の資格を持っているので、家計が立ちゆかなくなったら復帰すればいいだけだと思っています」というように、出産前に取った資格を“隠し玉”として持っている人もいますが、少し特殊な例かもしれません。
そこで、「出産後にネイルサロンを開業しました」「資格を取って契約した学習塾を本格的に開くことにしました」といったふうに、出産・育児をネクストチャレンジへのキッカケに転換するのはいかがでしょうか。ピンチはチャンスとはよく言ったものです。そんな子育てをしながら稼ぐ場を自ら生み出しているママたちもいるのです。
みんな口をそろえてこう言っていました。「不安はありました。やっていけないかなって。でも、同時にやっていくしかないよなあって、逆に開き直るしかないなあとも思っていました。やっていけませんといっても子どもたちは育つし、餓死させるわけにはいかないし。なんとかなるだろうと思ったらなんとかなってました」
もちろん、お金の問題は個々人で異なるので一概には言えませんが、子どもが2人産まれたのなら、それに合わせて「なんとかする」という親の強い意志が重要なのかもしれません。
今回は、「お金」にまつわるヒントでしたが、本編では「イクメン」「キャリア」「家事」「サポート」「ママ友・パパ友」「年齢」「支援団体」について触れています。ぜひ参考にしてみてください。
※本連載は書籍『なぜ、あの家族は二人目の壁を乗り越えられたのか? ─ママ・パパ1045人に聞いた本当のコト』(一般財団法人 1more Baby 著)の一部を本連載に合わせて加筆修正したものです。
リンク先を見る 『なぜ、あの家族は二人目の壁を乗り越えられたのか? 』(プレジデント社)ママ・パパ1045人に聞いた本当のコト。二人目をどうしようと思ったときに読む本。
- PRESIDENT Online
- プレジデント社の新メディアサイト。



