記事

【読書感想】夫に死んでほしい妻たち

1/2
リンク先を見る

夫に死んでほしい妻たち (朝日新書)


Kindle版もあります。

リンク先を見る

夫に死んでほしい妻たち (朝日新書)

内容(「BOOK」データベースより)
家事や育児で、妻の“してほしい”と夫の“しているつもり”の差は、あなたが想像しているよりもはるかに大きい。毎朝子どもを保育園に送る。週に一度は料理をつくる。それだけで自信満々な夫を、妻はどう感じているか?やがて、怒りを爆発させることにも疲れた妻は、一人つぶやく。「死ねばいいのに…」世の中たちを戦慄させる、衝撃のルポルタージュ!

 まさに「衝撃のルポルタージュ」というか何というか……

 僕は男性側の立場からしかこの本を読めなかったのですが、正直なところ、読まずに済むのであれば、読まないほうが幸福なのではないか、という気がします。

 怖いものみたさ、で読んでみたら、他人事じゃなかった、という感じなんですよ本当に。

 著者は、冒頭に、2014年に起こった、当時70歳の女性が79歳の夫を殴って死なせたという傷害致死事件を紹介しています。

 この夫、36年前に不倫をしていて、そのことが妻にバレたものの、とくに話し合うこともないまま時間が過ぎていました。

 夫が胃がんの手術を受けた後、介護が必要となった際にそのときの記憶がよみがえり、妻は夫に暴力をふるい、死に至らせたのだとか。

 妻の人生のことを考えると、そこまで我慢したのだったら、もう少しの間だけでも……と思うのですが、人間の感情というのは、そういうものでもないのでしょうね。

 夫が自然死してしまえば、復讐の機会は失われてしまうわけですし。

 2012年2月24日の毎日新聞の夕刊コラム「憂楽帳」で、こんな記事が掲載されていた。タイトルは「

『夫』で検索」。その内容は、インターネットの検索サイトで「夫」と入れると、その次にくる検索語候補で最初に出てくるのが「死んでほしい」という言葉だということがネット上で話題になっていた、というもの。一方で、「妻」に続く候補は「プレゼント」など好意的な言葉が並び、対照的だったという。コラムでは「わが家だけは別」と根拠のない自信は捨てて妻との関係を良好にしておかないと、そのうち「死んでほしい」と検索されてしまうかも、と結んでいる。

 実はそのコラムを読んだ時はピンとこなかったが、筆者がライフワークとする雇用や子育て問題の取材中、ふと、相手の心が開いて余談になると、それまで穏やかに「主人が」「夫が」と話していた相手が、カチンときた様子で「あいつ」呼ばわりするようになる。そして、本気度に差があるものの「死ねばいいのに」と思う瞬間があると口を揃えることに、改めて気づいたのだった。

 こんなはずじゃなかったのに……というのは、妻側も夫の側も同じことで。

あわせて読みたい

「結婚」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    北海道の医療崩壊を見た医師「来週から東京で多くの重症者が出てくるが入院できない」

    田中龍作

    08月03日 19:41

  2. 2

    「日本の携帯大手と正反対」ネトフリが幽霊会員をわざわざ退会させてしまうワケ

    PRESIDENT Online

    08月03日 16:00

  3. 3

    来るべき自動車産業戦国時代を勝ち抜ける日本がなぜEVなのか?

    ヒロ

    08月03日 11:52

  4. 4

    森林大国ニッポンが木材不足のナゾ ウッドショックは林業に変革をもたらすか

    中川寛子

    08月03日 08:07

  5. 5

    人権尊重、企業は本気か-DHCの不適切文書に批判

    山口利昭

    08月03日 08:42

  6. 6

    医療崩壊目前で気が動転?コロナ入院は重症者ら重点との政府方針は菅首相の白旗か

    早川忠孝

    08月03日 15:39

  7. 7

    河野大臣「ワクチンは十分に足りている」接種状況について説明

    河野太郎

    08月03日 09:13

  8. 8

    原則自宅療養の方針に橋下徹氏が懸念「国と地方で責任の押し付け合いがはじまる」

    橋下徹

    08月03日 21:37

  9. 9

    世界初の自動運転「レベル3」登場も複雑化する使用条件

    森口将之

    08月03日 10:28

  10. 10

    一部の声を最大公約数のように扱うメディアに「報道の自由」をいう資格はない

    鈴木宗男

    08月03日 20:08

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。