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LINE社 日米同時上場へ(金融日記 Weekly 2016/6/3-6/10)

TOPIX: 1330.72, -0.5% (1w), -14.0% (YTD)
Nikkei225: 16601.36, -0.2% (1w), -12.8% (YTD)
S&P500: 2096.07, -0.1% (1w), +2.6% (YTD)
USD/JPY: 106.93, +0.3% (1w), -11.0% (YTD)
EUR/JPY: 120.36, -0.6% (1w), -7.9% (YTD)
Oil(WTI Futures): 49.07, +0.9% (1w), +32.5% (YTD)

 6月第2週(6-10日)の日経平均株価は前週末比0.2%安の1万6601円36銭で取引を終え、小幅な値動きとなった。週明けには、米雇用統計の大幅な下振れを受けての米利上げ観測の後退、円高の流れで、大幅安となったものの、月曜日の後場には切り返した。今週(13-17日)、日米で金融政策に関する重要なイベントが相次ぐため、市場は様子見モードであった。

 LINE株式会社がとうとう上場する。7月14日木曜日にニューヨーク証券取引所、15日金曜日に東京証券取引所に上場される。想定発行価格から計算される時価総額は6000億円程度となり、今年のIT企業のIPOとしては世界最大規模になる見込みである。LINE社は元々は堀江貴文氏が率いたLivedoor社であるが、韓国のネット大手NAVERに買収され、メッセンジャー・アプリのメガヒットとなった。最初に上場に関する報道があった2年前から、4割ほど時価総額が減ったようだが、敢えてニューヨークに先に上場させることからも、経営陣の世界戦略に対するコミットメントが感じられる。

●LINE:時価総額4000億円減、上場延期の2年間で-利用者伸び鈍化
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-06-11/O8L8756JIJUQ01

●LINE株式会社のNY、東京同時上場は、初めてのケース アフターマーケットで勝負するならNYの方が有利
http://markethack.net/archives/52011629.html

●「LINE上場か? ライブドア事件を思い出そう」藤沢数希氏(2014年8月4日)
http://nikkan-spa.jp/689182

 セクター別のパフォーマンスを見ると、マイナス金利の定着で収益を圧迫される銀行株や景気の先行き懸念で証券株が低迷する一方で、電力・ガスなどの公益セクターや医薬品セクターのディフェンシブ銘柄の株価が上昇した。エネルギー資源セクターも高い。

 今週は日米の金融政策に注目が集まる。14、15両日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。イエレンFRB議長の声明を受けて、1日遅れの15、16両日に日銀の金融政策決定会合が開かれ、黒田総裁が会見する予定だ。FOMCの6月利上げの可能性はほぼゼロになったが、市場は早ければ7月にも再び利上げすると見ている。利上げによる金融政策の正常化に対する積極姿勢に変化が見られるような声明になれば、再びドル安円高に大きく動く可能性がある。日銀の追加緩和の可能性については、予想は割れている。7月10日の参院選の前に、株価を上げておきたい政権に何らかの形で協力するとの見方もある。

 また、再来週の6月23日には、英国はEU離脱の是非を問う国民投票が実施される。ブックメーカーのオッズでは、EUにとどまる可能性を7割近くと見ているが、最新の世論調査では、離脱を支持するとの回答が過半数を越えており、どうなるのか読めない。

●日程決まり選挙戦モード 与党「経済最優先」訴え
http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160603/k00/00m/010/083000c

●英国でEU離脱派が勢い増す、残留派に10ポイント差=世論調査
http://jp.reuters.com/article/britain-eu-poll-idJPKCN0YW25Q

 今週は週前半は日米の金融政策の見極めのために膠着状態が続きそうだが、発表内容次第では、週後半にはボラティリティティが一気に高まりそうだ。

日本株

直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
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出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2016/6/3-6/10)
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出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2016/6/3-6/10)
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出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

FX

直近1年のドル円とユーロ円の推移
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出所: セントラル短資

イールドカーブ(2016/6/10)
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出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2016/6/3-6/10)
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出所: セントラル短資

外国株とコモディティ

直近1年のS&P500と原油価格(WTI原油先物)の推移[USD]
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出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2016/6/3-6/10)
画像を見る
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)


今週のマーケット・イベント

6月13日(月)
日4-6月期法人企業景気予測調査
中国5月鉱工業生産
中国5月小売売上高
中国5月固定資産投資
株式市場休場:豪

6月14日(火)
日4月鉱工業生産(確報)
ユーロ圏4月鉱工業生産(確報)
米5月小売売上高
米5月輸入物価
米4月企業在庫
米ゲーム見本市E3
FOMC(~15日)

6月15日(水)
日5月訪日外客数
日5月首都圏新規マンション発売
日銀金融政策決定会合(~16日)
米5月生産者物価
米6月NY連銀製造業景気指数
米5月鉱工業生産・設備稼働率
イエレンFRB議長会見

6月16日(木)
日黒田日銀総裁会見
ユーロ圏5月ユーロ圏HICP(確報)
ユーロ圏財務相会合
BOE金融政策委員会
米5月消費者物価指数
米6月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数
米1-3月期経常収支

6月17日(金)
EU財務相理事会
ドラギECB総裁講演
米5月住宅着工・許可件数
決算:米Oracle

6月18日(土)

6月19日(日)

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