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自民会長 取材メモ奪う/富山市議会 女性記者に暴力/議員報酬増額問題で

 富山市議会の自民党議員控室で9日、議員報酬を引き上げる条例改正案について取材していた北日本新聞社の女性記者が、自民党会派会長の中川勇市議に押し倒され、力ずくで取材メモを奪われるという事件が発生しました。北日本新聞社は同日、暴行と窃盗の疑いで富山中央警察署に被害届を提出し、受理されました。

共産党が批判

 日本共産党富山市議団は10日、市田龍一議長に対して、中川議員本人による議会への真摯(しんし)な説明を求めるよう申し入れを行いました。赤星ゆかり市議団長は「取材・報道の自由、市民の知る権利を暴力とどう喝で侵害するもので決して許されない。市民に説明もせずに(報酬)引き上げを強行することも許されない」とコメントしました。

 条例改正案は、「議員のなり手がいない」「議員の活動量が増えた」などを理由に、議員報酬を10万円引き上げて月額70万円にするもの。有識者らによる審議会を経て、市が6月定例会に提案しました。さらに自民党、公明党、民政クラブは、議員定数を2減らして38にする条例案を最終日の15日に提出し、採決する予定です。

 議員報酬引き上げについて、市民からは「市民と金銭感覚がずれている」など厳しい批判の声が上がっています。

新聞労連・北日本新聞労組が抗議

 日本新聞労働組合連合(新聞労連)、新聞労連北信越地方連合会、北日本新聞労働組合は10日、富山市議会自民会派会長による取材妨害と暴力に抗議する声明を連名で発表しました。

 声明は、市議会自民会派の会長が北日本新聞社記者の取材活動を妨害したことに「断固抗議する」と表明しています。

 「記者のメモを奪う行為は、報道の自由の侵害にほかならない」と指摘。「暴力と恫喝(どうかつ)で正当な取材活動を妨害したと受け止めざるを得ず、国民の知る権利、報道の自由を侵す重大問題」と批判しています。

 「私たちは暴力による取材妨害を絶対に許さない。市民の負託を受けた市議会議員として、報道機関の取材活動を尊重するよう求める」とのべています。

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