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宗教の違い乗り越え差別撤廃訴え

ハンセン病差別考える国際シンポ
ローマ教皇庁と日本財団が共催


ハンセン病
と差別を考える国際シンポジウム「ハンセン病患者・回復者の尊厳の尊重とホリスティック・ケアに向けて」が6月9日、バチカン市国のローマ教皇庁で始まりました。保健省に当たる教皇庁保健従事者評議会と日本財団の共催で、ローマ・カソリックのほかイスラム、ヒンドゥー、ユダヤ、仏教の宗教指導者も参加。宗教の違いを乗り越えてハンセン病差別の撤廃を訴えるバチカン初の国際シンポジウムとなります。

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各国代表者が出席したシンポジウム会場

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差別の撤廃を訴える笹川会長
ハンセン病は旧約聖書にも蔑む言葉「レパー」が記され、1980年代に開発された治療法によって「治る病気」となり、これまでに1600万人が治癒しています。しかし回復後も「元患者」として厳しい偏見・差別にさらされ、差別する側、差別される側双方の「心の問題」に対する宗教の役割に大きな期待が寄せられてきました。

シンポジウムには宗教関係者のほか、45カ国からハンセン病回復者団体のリーダーら約約230人が参加。冒頭、法王庁保健従事者評議会会長のジグムント・ジモウスキ大司教の「愛は行動を伴わなければならない。シンポジウムをもって実り多き成果があることをお祈りする」とのメッセージが紹介されました。

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ローマ教皇庁保健従事者評議会のムペンダ・ワトゥ次官
またWHO(世界保健機関)のハンセン病制圧大使でもある日本財団の笹川陽平会長は、長いハンセン病との取り組みを振り返り、「ハンセン病についてもっと知ってもらうことが、ハンセン病に対する差別とスティグマのない世界を実現する第一歩となります」と述べるとともに、「長い間差別を受けてきた回復者たちに、さらなる差別を恐れ、自ら社会復帰をあきらめる風潮がある」と指摘、回復者らの尊厳回復に向けた宗教者の取り組みに期待を寄せました。

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会場には長島愛生園自治会・石田会長夫妻の姿も
笹川会長は前日の6月8日にはローマ法王の一般謁見にも参加、ローマ法王にレパーという言葉の使用自粛などを要請しました。

シンポジウムは9、10の2日間行われ、「ハンセン病の減少」、「病者とその家族への支援」、「回復者の社会復帰」が話し合われます。2日目には岡山県にあるハンセン病国立療養所「長島愛生園」自治会の石田雅男副会長による日本の状況報告も行われる予定です。

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