- 2016年06月10日 06:34
【マイナス金利の波紋】
響きからしてあまり前向きな印象が持てませんね(≧∇≦)
FTの一面はNegative rates stir mutiny with bank threat to put cash in vaults(マイナス金利政策で銀行が反旗を翻し手元に現金の警告)とあります。
ちょうど同じ時期に、ドイツと日本の銀行大手が中央銀行に反旗を翻したというわけです。
ざっくりこんな感じです(全文の翻訳ではありません)。
欧州と日本の銀行が中央銀行のマイナス金利政策に反旗を翻している。ドイツのコメルツ銀行にいたっては、欧州中央銀行のマイナス金利によるコスト負担を回避するため、余剰資金を欧州中央銀行に預けるのではなく、手元に置いてお行くことを検討している(so far as to weigh storing excess deposits in vaults)。
これは、日本の最大手の三菱東京UFJ銀行が国債入札の特別資格という22行のクラブを脱退すると警告した時期と重なる。
欧州中銀と日銀は何か月にもわたって、銀行が積極的な貸し出しを通じて実体経済に資金がまわるよう、余剰資金にはマイナス金利を導入してきた。この政策は、余剰資金に対して事実上の課税となる。
中央銀行の政策は、欧州でも日本でも銀行の利益を押し下げ、ドイツの銀行は、預金者を罰してビジネスモデルを軽視しているとして、欧州中銀のドラギ総裁を非難してきた。
ドイツ中央銀行(Bundesbank)によると、マイナス金利政策の結果、去年、ドイツの銀行は2億2800万ユーロ(約280億円)の損失につながった。
日本の銀行はおとなしくしていたが、三菱東京UFJ銀行は結束を乱す最初の主要行となり、日銀への国債の売却をやめると示唆している。マイナス金利は銀行の株価を押し下げている。TOPIXの銀行部門はことしに入って28%下がり、Euro-Stoxx Banks Indexも 21%下落している。
コメルツ銀行は今の段階で余剰資金を手元に置いているわけではなく、「決定したわけではない」と話しているが、関係者によると銀行はそうした施策を検討してきたという。
コメルツ銀行以外にもBavariaの銀行が現金を手元に置いておくことを検討しているほか、Munich ReのCEOがことし、現実的かどうかを検証するためまずは1000万ユーロ(約12億円)を手元に置いておくと言う。
この方法の実行可能性は議論の余地がある。手元の金庫に置いておくと、保管と保険の手数料が発生する。500ユーロ(約6万1000円)紙幣を廃止するという欧州中銀の決定は、大量の現金の保管をいっそう難しくする。
しかし、専門家は、欧州中銀が長期にわたってマイナス金利政策を続ければ、あるいは政策を拡大すれば、より多くの銀行が現金を手元に置いておくことを決めるだろうと指摘する。



