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- 2016年06月10日 05:00
大学生は就活にどう備えるべきか? - 塚崎公義
2/2■履歴書の「自己アピール」
自分を売り込むための履歴書を書くためには、長所を説得的に示すことが重要である。そのためには、客観的な材料を示すことである。可能ならば、「学生時代、○○に打ち込み、△△の苦労と工夫を重ねたので、××が身に付きました」といった長所紹介ができれば素晴らしい。たとえば、体育会の運動部に所属していれば、話は簡単である。「自分は運動部で頑張ってきたので、体力と忍耐力には自身がある」と書けばよいからである。そうでない場合、たとえば自らの長所として、たとえば「自分はリーダーシップがある」と書いても、説得力は弱い。自分がそう思い込んでいるだけかも知れないからである。
その場合には、サークルの部長を務めている事を記せば、面接官は受験者にリーダーシップが備わっていることを推測するであろう。サークルの部長でなかった場合であっても、せめて「他人から、リーダーシップがあると言われる」という形式で書くようにすべきである。
一般に面接官が嫌うのは、「大学時代を何となく過ごしていた」学生であり、好むのは「何かに打ち込んでいた」学生であるという事を考えれば、自分が行動した事をアピールする事が望ましい。たとえば趣味に「スポーツ観戦」と記す場合には、「好きなチームの試合は全部見る」といった熱意が必要であるが、「野球(地元野球チームに参加)」と記せば、積極的に行動している姿勢は推測してもらえるであろう。
アピールする材料が見つからなければどうするか。20年も生きてきたのだから、自分をよく見つめ直せば、アピールする材料は必ず見つかるはずである。それを信じて、今一度探すことである。それほど素晴らしいことでなくても、「些細な事でも何か書けばゼロよりは良い」という精神で幅広く書こう。
就職試験は、ライバルとの競争である。したがって、小さな長所でも、ライバルの長所と比べて少しでも大きければ、それで合格するかもしれないのである。
■就活の自己アピールは、自慢気味に
日本人は一般に自己アピールが苦手である。自慢は悪であるという文化の中で、自己アピールを控えるように教育されているからである。しかし、就職活動には、自己アピールが絶対に必要である。したがって、履歴書には自己アピールを思い切って書くことにしよう。その上で、良識ある大人に履歴書を見てもらおう。良識ある大人が見て「自慢し過ぎだから控えめに」と言われたら、直せばよいので、言われる前から遠慮することはない。
アドバイスを求められた大人にとってみれば、アピールし過ぎの履歴書を削ることは容易だが、何のアピールも無い履歴書では添削しろと言われても何も出来ない。そうした大人の立場も考えた上で、「少し自慢し過ぎかもしれませんが」と言いながらアドバイスを頼むようにすれば良い。
なお、上記から明らかなように、自己アピールは「長所」の欄だけに書くものではない。学生時代に打ち込んだ事の欄に「野球部の練習」と書けば、体力と忍耐力がある事はアピール出来るであろう。たとえば趣味の欄に「マラソン(昨年ホノルルマラソンを完走)」と書いておけば、それも十分な自己アピールである。
その際、他の欄で既にアピールした事を「自己アピール」の欄に書くべきではない。「野球部に打ち込んだことで体力と忍耐力がついた」と書いたならば、「自己アピール」の欄には体力と忍耐力以外の長所を探して書く必要がある。たとえば「キャプテンとして皆をまとめていく仕事をしていたので、リーダーシップが身に付いた」などと書ければ素晴らしいが、キャプテンでなくても、様々な工夫は可能であろう。
【参考記事】
■大学教授が教える、本当に役立つ就活テクニック
http://sharescafe.net/48796600-20160609.html
■銀行という職場の体験記(1)
http://ameblo.jp/kimiyoshi-tsukasaki/entry-12149636451.html
■大学の講義で工夫している事
http://ameblo.jp/kimiyoshi-tsukasaki/entry-12149225355.html
■内定、内々定とオワハラの関係とは?(リーガルネット)
http://sharescafe.net/47623940-20160127.html
■内定辞退の作法(増沢隆太 人事コンサルタント)
http://sharescafe.net/46036751-20150826.html
筆者が大学の就職責任者として学生に伝えているメッセージは、3回シリーズでお伝えしています。次回は第3回、「志望動機」「面接の練習」「諦めない」「明るい未来」です。ご期待下さい。
塚崎公義 久留米大学商学部教授
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