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弁護士等による調査報告で最も必要なこととは?

各種の調査報告をする上で最も大事なことは果たして何でしょうか。
それは、「評価」を下す前に、その前提となる「事実」が何であるか特定されているということです。
これは、「事実(ファクト)」と「評価」の峻別(区別)とも言えます。
若き検事時代、私は、上司から、、そのことを強く指導され、逆に、決裁する立場になった後は、部下の若き検事たちに教えてきました。
事実と評価をごちゃ混ぜにしてはいけない、事実がはっきりしていないのに評価を下してはいけない、と。

今回、私の4年先輩の元検事佐々木善三弁護士が、舛添都知事の政治資金の不正使用の疑いに係る調査報告を担当されました。
当然、佐々木弁護士も、「評価をする前」に、まずは、「事実の確定が必要」ということをよくお分かりのはずです。

おそらく、今回の調査報告の過程で、日ましに舛添都知事に対する批判的な声が強くなるのを受け、佐々木弁護士らは、都知事側から調査報告の結論を相当急がされた(少なくとも途中からは)ために、事実の確定が十分できなかったという事情があったのだろうと善解しております。

私の経験から言えば、今回の調査報告も、発表するまでに、本来であれば、少なくとも2ヶ月ないし3ヶ月程度の期間を要すると思われますが、実際には、わずか2週間程度しかかけられてないようです。
こんな短期間では、どう考えても2人の弁護士では、時間不足だったことは否めません。

いずれにせよ、調査報告の中味に触れても、あるいは、その際の記者会見を聞いても、事実が裏付けによって確定されないままに、評価だけが先走っているように感じました。

一般的に、元検事の弁護士による調査、あるいは、そもそも検事の捜査手法が、事実を確定しないままに評価を下すものだと多くの人から誤解されてしまうのは、とてもつらいことですので、このブログで記させさせてもらいました。

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