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強まるK-POPと中国ITの音楽同盟。YGに中国テンセントが出資

中国のテンセント(騰訊)は、K-Pop三大レコード会社の一つである韓国のエンターテイメント大手YGエンターテインメントに出資し、4.5%の株式を取得したことを明らかにしました。

テンセントは中国のチケット販売サービス企業Weiying Technologyと共に合計8500万ドル(93.5億円)をYGに出資します。出資額は、テンセントは3000万ドル、Weiyingは5500万ドル。それぞれ4.5%、8.2%の株式を取得することでYGと合意しました。YGとテンセントは今後、オリジナルコンテンツの独自制作など企業間の連携を深めていく予定です。

*1ドル=110円換算

今回のYGへの出資によってWeiyingとテンセントは、LVMHグループの投資部門L Capital Asiaに次ぐ第3、第4の大手株主となります。

YGは2NE1やBIGBANG、Psyなどトップ韓国人アーティストのマネジメントやマーケティングを行っています。今後は中国でパートナー企業とジョイントベンチャーを立ち上げ、YG所属のアーティストや俳優の活動領域を中国へ拡げると共に、中国人アーティストの発掘も行っていく予定です。

韓国のエンタメ業界と中国のIT業界は近年、音楽コンテンツの配信ビジネスで提携し中国市場への参入を狙ってきました。テンセントはこれまでユニバーサルミュージック、ワーナーミュージック、ソニー・ミュージックと中国でQQなどのプラットフォームを活用した音楽配信ビジネスでのライセンス契約を結んでいます。またテンセントとYGは2014年にQQでYGアーティストの楽曲を独占配信するライセンス契約で合意しています。

China’s Tencent Pacts With South Korea’s YG Entertainment(Hollywood Reporter)

今年に入ってからも、K-POPの大手エンターテイメント企業SM Entertainmentには、中国からアリババが3000万ドル(33億円)を投資し株式4%を取得しました。

*1ドル=110円換算

この中国からのK-POPに対する注目度の高さは、「音楽ストリーミングサービス」の影響です。中国もテンセントやアリババ、Baidu、China Mobile(中国移動)が音楽ストリーミングサービスを中国内で開始し、コンテンツの獲得やオリジナルコンテンツの制作に向けた競争が激しさを増しています。

テンセントから出資を受け、モバイル音楽サービス「Kugou」と「Kuwo」を運営するChina Musicは、今年新規株式公開(IPO)の準備に入ったと言われています。

IFPIが発表した2015年の音楽グローバルレポートによれば、中国は現在世界14位の音楽市場ですが、売上高は前年比で63.8%増加し、内訳は89%がデジタル音楽サービスからの売上となっており、今後も市場が急速に拡大していくと予想されています。

ソース
Tencent and Weiying Take $85 Million Stake in Korea’s YG Entertainment(Variety)

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