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北海道七飯町の児童放置事件 見つかったからしつけなの? 大量のマスコミ報道に踊らされるネット界の人たち

 北海道七飯町の山林に小学2年生の子を置き去りにした事件ですが、無事発見され保護されました。何はともあれ無事だったことは何よりです。

 ところでネット界では、別の「事件」に発展してしまっていました。
 心の中でどうなんだろうという疑問を持つのと、それを公に発信してしまうことは全く意味が違います。匿名掲示板で「有罪認定」をしてしまうことは、この置き去り事件以上に恐ろしいことです。

 その代表格がこの尾木直樹氏なのかもしれません。
北海道不明男児発見で「尾木ママ」ブログ大批判 親の「逮捕」予想も書いてた」(J-CAST)

 ネット界でも同じようなところでこの問題について勝手に有罪認定をした人たちの「自粛」現象が起きているようです。
 当初は、この置き去り行為を擁護する声の多さに驚かされました。
 ところが何日たっても児童を発見できないものだから、それが「父親犯行説」にシフトしていったのではないかと思われます。
 本当に短絡的なのですが、置き去り行為自体に何の問題もなければ、何が問題だったという壁にぶつかってしまうのでしょうね。
 尾木氏のように置き去りは虐待としていながら、それが「父親犯行説」にエスカレートしていくのは、大分、ひどいレベルです。
 マスコミによって連日、報じられ、「疑惑」が煽られたという側面はあったのでしょう。
 今回、デマを流した人たちは、いかにマスコミに踊らされやすいかを自覚した方がいいんじゃないかなと思います。
九州・熊本で発生した大地震 朝鮮人が井戸に毒を入れた?? 悪質なネトウヨたち 私たちも冷静に対処しよう

 ネット界の流言飛語はともかくとして、やはりこの両親のしたことは、しつけの次元を超えています。
 やはり虐待です。何故、わざわざ人里離れた山中なのですか。
「しつけ」という名のマジックワード しつけなら許されるという風潮

「しつけ」で子どもを山に置き去り、親の行為は法的に問題ないのか?」(弁護士ドットコム)

 マスコミの大量報道とネット界(匿名)の人たちによっておかしな方向に流れて行ってしまったために、この置き去り行為の是非が曖昧にされかねない状況に陥っていることが危惧されます。

 この事件では、何故、発見までに5日も要したのかという問題は残ります。
捜査関係者、発見場所は「想定外」 子供の行動読めず」(北海道新聞2016年6月4日)
「渡島管内鹿部町の陸上自衛隊演習場内で保護された田野岡大和(やまと)君(7)について、道警や消防、同管内七飯町などによる捜索範囲の設定が「適切だったのか」と疑問の声が上がっている。2日までの6日間で延べ約900人を投入したが発見できず、捜索関係者は一様に「想定外の場所だった」と話す。7歳の子供では「10キロ離れた場所にいるはずがない」「険しい山道に入っていくわけがない」という先入観が捜索範囲を狭めた可能性がある。」
 そして何よりもこの事件は児童が見つかって終わりではないということです。
 両親の行動も検証されなければなりませんし、何よりも、この置き去り行為が虐待だという認識が共有されるまで、この問題は終わりません。

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