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- 2011年10月14日 23:00
投資銀行業務が儲からない理由
昨晩のJPMの決算で、投資銀行部門の収益が冴えませんでした。
多くの市場参加者は、「思ったとおり!」悪い決算だなと感じたはずです。
問題は、投資銀行業務、日本式に言えば、証券業務ですが、長期的に見て先行きが非常に暗いということです。
なぜ見通しが暗いのか、大きく2つの理由があります。
まずは、制度的な問題で、「ボルガールール」による自己勘定取引の制限などの影響があると思います。
バーゼル3(狭義の中核自己資本比率)の規制も影響すると思います。
簡単に言えば、リスクを取るような業務は極力控えることになるのです。
もう一つは、市場環境の問題です。
投資銀行というのは、お金が右から左に動くけば、収益が出るわけです。
その資金を動かすときに、少しずつフィーをもらい、収益を上げて行きます。
ということは、資金が動かなければ、収益が上がりません。
最近の資金の流れは、ご存知の通り、世界的に国債へと向かっています。
質への逃避もあると思いますが、日本と同様、米国でも、英国でも、欧州でも国債へ資金が向かっています。
結果、国債の利回りは、過去最低レベルを更新しました。
しかも、金融危機以降、各国の財政赤字が増大しており、累積債務が膨らみ、国債の発行残高は、増えています
それでも、国債に資金が向かっているのです。
多くの投資家は、国債を購入すれば、通常、満期まで保有する傾向にあります。
トレーディングで、売ったり買ったりする場合もあるのですが、全体から見れば、大した量(せいぜい10%くらい)ではありません。
つまり、多くの資金が国債を購入することにより、寝てしまうのです。
ですから、多くの資金が右から左に動かなくなります。
こいう状況では、投資銀行は、収益が上がりません。
多くの資金が国債で寝かされているのです。
さらに言えば、投資家が国債を購入するということは、現金は、政府へ流れるわけです。
政府とは、世の中で、もっとも、非効率的な集団ですから、そこに、多くの資金が流入しても、非効率な使い方しかできないので、成長性が低下してしまいます。
低成長、もしくは、マイナス成長であれば、税収が増えません。
税収が増えないと、また、財政赤字が増加します。
おわかりでしょうか。
繰り返すのです
累積債務が過剰に詰みあがりますと、多くの資金が「死に金」になり、いくら財政刺激策をうっても、その効果が小さくなっていくのです。
話が、ちょっと、飛びましたが、財政赤字の増大から国債への資金流入は、結果として、投資銀行業務の衰退を招くと思います。
長期的に見れば、累積債務の増加は、金融市場だけでなく、国の成長を鈍らせるということです。
ただ、日本と欧米の違いは、インフレ率がマイナスとプラスの違いです。
米国は、(今後景気後退があったとしても)何としても、プラスを維持しようとすると思います。
多くの市場参加者は、「思ったとおり!」悪い決算だなと感じたはずです。
問題は、投資銀行業務、日本式に言えば、証券業務ですが、長期的に見て先行きが非常に暗いということです。
なぜ見通しが暗いのか、大きく2つの理由があります。
まずは、制度的な問題で、「ボルガールール」による自己勘定取引の制限などの影響があると思います。
バーゼル3(狭義の中核自己資本比率)の規制も影響すると思います。
簡単に言えば、リスクを取るような業務は極力控えることになるのです。
もう一つは、市場環境の問題です。
投資銀行というのは、お金が右から左に動くけば、収益が出るわけです。
その資金を動かすときに、少しずつフィーをもらい、収益を上げて行きます。
ということは、資金が動かなければ、収益が上がりません。
最近の資金の流れは、ご存知の通り、世界的に国債へと向かっています。
質への逃避もあると思いますが、日本と同様、米国でも、英国でも、欧州でも国債へ資金が向かっています。
結果、国債の利回りは、過去最低レベルを更新しました。
しかも、金融危機以降、各国の財政赤字が増大しており、累積債務が膨らみ、国債の発行残高は、増えています
それでも、国債に資金が向かっているのです。
多くの投資家は、国債を購入すれば、通常、満期まで保有する傾向にあります。
トレーディングで、売ったり買ったりする場合もあるのですが、全体から見れば、大した量(せいぜい10%くらい)ではありません。
つまり、多くの資金が国債を購入することにより、寝てしまうのです。
ですから、多くの資金が右から左に動かなくなります。
こいう状況では、投資銀行は、収益が上がりません。
多くの資金が国債で寝かされているのです。
さらに言えば、投資家が国債を購入するということは、現金は、政府へ流れるわけです。
政府とは、世の中で、もっとも、非効率的な集団ですから、そこに、多くの資金が流入しても、非効率な使い方しかできないので、成長性が低下してしまいます。
低成長、もしくは、マイナス成長であれば、税収が増えません。
税収が増えないと、また、財政赤字が増加します。
おわかりでしょうか。
繰り返すのです
累積債務が過剰に詰みあがりますと、多くの資金が「死に金」になり、いくら財政刺激策をうっても、その効果が小さくなっていくのです。
話が、ちょっと、飛びましたが、財政赤字の増大から国債への資金流入は、結果として、投資銀行業務の衰退を招くと思います。
長期的に見れば、累積債務の増加は、金融市場だけでなく、国の成長を鈍らせるということです。
ただ、日本と欧米の違いは、インフレ率がマイナスとプラスの違いです。
米国は、(今後景気後退があったとしても)何としても、プラスを維持しようとすると思います。



