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  • mkubo1
  • 2011年10月02日 14:06

米国の現状と米国民の心の中

先週金曜日の米国の経済指標からです。
何かあったわけではないのですが、最近の米国の状況を表していると思ったので、書いておきます。

2つの9月の景況関連指数が発表されたのですが、共に、いい結果でした(添付)
シカゴ購買部協会景気指数    予想55.0 実績60.4 前月56.5
ミシガン大学消費者信頼感指数  予想57.8 実績59.4 前月57.8
リンク先を見る

まず、シカゴの方ですが、こちらは、シカゴ地区の景気の実態の数字で、新規受注と雇用が前月から改善していました。
シカゴ地域の数字なので、かなり、地域による特性がでるのですが、それにしても、シカゴ地区で新規受注と雇用が改善しているということは、現時点では、実際の景気は、二番底とかリセッションという状況ではないのだということを表しています。
また、指数の絶対的なレベルは、金融危機のレベルからは、かなり上にあります。

次のミシガンの方ですが、こちらは、人々が、景気をどう思っているかという数字なのですが、オバマ雇用対策もあって、低中所得者層での景況感改善が見られたようです。
が、指数のレベルは、金融危機の時のレベルまで下がってきています。

つまり、実際の景気は、現時点では(ピークからは下がっているものの)底抜けしていないのに、人々の景気の見方は、リセッションに近いものがあるということです。

最近、米国のアナリストの企業業績の予想が、他の市場に比べて良すぎるのではないかと言われていますが、これは、指標を重視すれば、そいういい結果になるのだと思います。

大雑把に言えば、確かに、フローのビジネスは改善したので、業績は改善した(景気指数は戻った)のですが、ストック(の価値)の改善が見られないため、人々の景気への信頼は戻りにくいのです。
前者は、株価がその典型例で、後者は、雇用であり、住宅価格なのです。

人々は、フローが改善すれば、ストックも改善すると思っていたのですが、そうは問屋が卸しません。
確かに、フローの改善は、ストックの維持、つまり、底抜け回避には有効だったのかもしれませんが、どうも、押し上げることは、出来なかったようです。

フローを回さないと、そのうち、ストックが底抜けし、つまり、住宅価格が下がり、失業率が10%を超えて、なんて、想像したくない状況になりかねないのだと思います。
だから、少ないお金(予算)と知恵を使って、フローを回そうと必死なわけです。

そんな時に、米銀の株価が下がったり、CDSが上がったり(信用が落ちたり)、することは、フローを回そうとする方から見れば、逆の動きなので、銀行株の下落は、良くないサインだと思います。
米国の経済は、表面上は、まだ、よく見えるかもしれませんが、水面下では、厳しいサインが出ているのだと思います。

長くなりましたが、「現実は悪くないのだけど、人々の心は暗くなっている」ってことでした。

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