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- 2011年09月23日 10:47
昨晩の欧米の下落の背景
昨晩、株式市場は、欧州で5%前後、米国で3.5%前後下げていました。
コメントにもありましたが、欧州の銀行のBS調整、つまり、資産の売却(投売り)が主因です。
ブログでも欧州の銀行の工程表?を書きましたが、資産売却のステージに入っています。
でも、実際、資産を売っているのかどうか。
極論すれば、今、資産を売っているかどうかは、株式市場にとっては、あまり関係ありません。
欧州の銀行が売ろうとしていることが問題なわけです。
身近な例で考えてみましょう
。
友人のAさん、不動産投資をして賃貸収入を得て、また、高利回りの外国債券を購入して、多くの利払いを得て、この外国債券を担保に資金を借りてさらに(日本はダメだから)新興国へ株式投資もしていました。
周りから、上手くやっているようなと言われていたAさん、思わぬところで苦悩が始まります。
もっとも安全と思われた外国債券が、発行体であるイタリアやスペインの財政不安により、急に売られ始めました。
ギリシャがやばいのはわかっていましたが、まさか、プラダやフェラガモのイタリアまでもと、Aさんは驚いたわけです。
その結果、外国債券の担保価値が下がったため、担保不足となり、追加の担保差し入れか、新興国の株式の売却を迫られるわけです。
そこで、Aさんは、友人に「お金貸してくれないか」と金策へ走るのです。
「100万でいいから、1ヶ月貸してくれよ、金利10%すけるからさ」
こんな経験ありませんか?
なぜ、Aさんがお金が必要かわかれば、誰も、貸さないですよね。
Aさんは、資金を借りれないので、何か資産を売ってお金を調達します。
新興国の株式の売却は、損失が大きくなるので、なかなか出来ません(不良資産は売れない)。
そこで、上手くいっていた不動産投資の物件を売るしかないのです。
誰もお金を貸してくれないので、追加担保差し入れのために、出来るだけ早く現金が必要なのです。
となれば、上手くいっていた不動産物件も、早急に買い手を探す必要があり、当然、足元を見られるというわけです。
さらに、保有していたベンツを売って、プリウスに変えます(リストラ)。
このAさんが、欧州の銀行なわけです。
ポイントは、2つです。
まずは、Aさんが、優良な資産(事業)を売却することです。
不良資産を売却すれば、損失が出ますから、経論すれば債務超過になりかねません。
この優良資産を売却しようとしているということは、資金繰りに困っているということです。
BBGの次のニュースがいい例です。
BNPパリバとソシエテ・ジェネラルは、航空機購入向け融資の提供を停止したと、仏紙レゼコーが情報源を明示せずに報じた。ドル資金の借り換えの確保が困難なことが理由という。
航空機購入向け融資は、利益の出るビジネスなはずです。が、資金繰りがつかないため、この優良事業を売却するのです。
ですから、こういうダウントレンドの経済環境下では、優良事業を売却というニュースは、悪いニュースなのです。
だから、売られるのです。
もう一点は、その結果、優良資産から売られるということは、その資産は、例えば金でもいいのですが、今まで、相対的に堅調な値動きをしていた資産であるということです。
だから、金や資源が売られるのです。
だから、NY株式も売られるのです。
日本株は、あまり、売られませんね…
いいものから売られていく、これは、上記のようなことが起きているからです。
ただ、世界中には、多くの投資家がいますので、この機会を狙っている人は、結構いるはずです。
いつ、いい物を買おうかと考えているはずです。
決して急いではいないと思いますけど。
(バフェットさんはこのタイプの投資家だと思いますが、いつも出動が早いのですよね。その方が、機会が広がるからでしょうけど)
コメントにもありましたが、欧州の銀行のBS調整、つまり、資産の売却(投売り)が主因です。
ブログでも欧州の銀行の工程表?を書きましたが、資産売却のステージに入っています。
でも、実際、資産を売っているのかどうか。
極論すれば、今、資産を売っているかどうかは、株式市場にとっては、あまり関係ありません。
欧州の銀行が売ろうとしていることが問題なわけです。
身近な例で考えてみましょう
。
友人のAさん、不動産投資をして賃貸収入を得て、また、高利回りの外国債券を購入して、多くの利払いを得て、この外国債券を担保に資金を借りてさらに(日本はダメだから)新興国へ株式投資もしていました。
周りから、上手くやっているようなと言われていたAさん、思わぬところで苦悩が始まります。
もっとも安全と思われた外国債券が、発行体であるイタリアやスペインの財政不安により、急に売られ始めました。
ギリシャがやばいのはわかっていましたが、まさか、プラダやフェラガモのイタリアまでもと、Aさんは驚いたわけです。
その結果、外国債券の担保価値が下がったため、担保不足となり、追加の担保差し入れか、新興国の株式の売却を迫られるわけです。
そこで、Aさんは、友人に「お金貸してくれないか」と金策へ走るのです。
「100万でいいから、1ヶ月貸してくれよ、金利10%すけるからさ」
こんな経験ありませんか?
なぜ、Aさんがお金が必要かわかれば、誰も、貸さないですよね。
Aさんは、資金を借りれないので、何か資産を売ってお金を調達します。
新興国の株式の売却は、損失が大きくなるので、なかなか出来ません(不良資産は売れない)。
そこで、上手くいっていた不動産投資の物件を売るしかないのです。
誰もお金を貸してくれないので、追加担保差し入れのために、出来るだけ早く現金が必要なのです。
となれば、上手くいっていた不動産物件も、早急に買い手を探す必要があり、当然、足元を見られるというわけです。
さらに、保有していたベンツを売って、プリウスに変えます(リストラ)。
このAさんが、欧州の銀行なわけです。
ポイントは、2つです。
まずは、Aさんが、優良な資産(事業)を売却することです。
不良資産を売却すれば、損失が出ますから、経論すれば債務超過になりかねません。
この優良資産を売却しようとしているということは、資金繰りに困っているということです。
BBGの次のニュースがいい例です。
BNPパリバとソシエテ・ジェネラルは、航空機購入向け融資の提供を停止したと、仏紙レゼコーが情報源を明示せずに報じた。ドル資金の借り換えの確保が困難なことが理由という。
航空機購入向け融資は、利益の出るビジネスなはずです。が、資金繰りがつかないため、この優良事業を売却するのです。
ですから、こういうダウントレンドの経済環境下では、優良事業を売却というニュースは、悪いニュースなのです。
だから、売られるのです。
もう一点は、その結果、優良資産から売られるということは、その資産は、例えば金でもいいのですが、今まで、相対的に堅調な値動きをしていた資産であるということです。
だから、金や資源が売られるのです。
だから、NY株式も売られるのです。
日本株は、あまり、売られませんね…
いいものから売られていく、これは、上記のようなことが起きているからです。
ただ、世界中には、多くの投資家がいますので、この機会を狙っている人は、結構いるはずです。
いつ、いい物を買おうかと考えているはずです。
決して急いではいないと思いますけど。
(バフェットさんはこのタイプの投資家だと思いますが、いつも出動が早いのですよね。その方が、機会が広がるからでしょうけど)