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花王、資生堂、ユニ・チャーム、ライオン 大手CPGメーカー4社の業績と給与を検証

ビジネスリサーチ・ジャパン[著]

 洗剤や化粧品、紙おむつなどのCPG(消費財)を手がける代表的な企業4社。その経営成績や給与を検証してみよう。

国内CPGメーカー4社の経営成績

 今回は、洗剤や化粧品、紙おむつなど手がける代表的な企業の経営成績や給与を検証する。今回取り上げるライオン(4912)を除く花王(4452)、資生堂(4911)、ユニ・チャーム(8113)の3社には共通項がある。それは、3月決算から12月決算にシフトした企業であるということだ。

 15年度の売上高は花王1兆4717億円、資生堂7630億円、ユニ・チャーム7387億円、ライオン3786億円。ただし、資生堂は決算期変更にともない9か月の決算になっており、12か月決算になる16年度売上高について同社は、8720億円と予想している。

 各社とも海外展開を加速しており、欧米企業と同じように12月決算に移行したのだろうが、世界市場で競うのは、売上高が8兆円を超すP&G(米)であり、3兆円企業のロレアル(仏)などだ。そんな世界大手を相手に、4社は健闘していると断定していいだろう。それはキャッシュフロー(CF)の流れからも明らかだ。

健全なキャッシュフロー

 13年度、14年度、15年度の3期累計の営業CFを見てみよう。これは本業で獲得したキャッシュを示す。人件費や税金などを支払ったあとに会社に残した正味のキャッシュだ。花王は5047億円、ライオンは701億円と、売上高など企業規模によって金額に差があるが、4社ともしっかりキャッシュを獲得していることに注目したい。

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 投資CFは、企業買収や生産設備の増強などで、会社から出ていったキャッシュと考えればよい。4社とも営業CFで獲得したキャッシュの範囲以内に収まっているように、堅実な投資姿勢と見るのが正解だろう。積極果敢な投資といえば聞こえはいいが、営業CFで獲得したキャッシュを上回る投資をしたばかりに、行き詰ってしまう企業をしはしば見かけるものだ。

 財務CFは、配当金の支払いや金融機関への返済などで社外に出ていったキャッシュを示す。4社は投資CF、それにこの財務CFを合計しても、社外に出ていったキャッシュは、営業CFで獲得したキャッシュの範囲内に収めている。健全な企業運営である。

 利益剰余金は、利益の蓄積を示すもので、4社とも着実に増額。台湾企業の傘下に入ったシャープ(6753)の16年3月期は、この利益剰余金が赤字だった。

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収支構造

 収支構造はどうか。営業利益率が10%内外で推移している花王とユニ・チャームは、国内のメーカーとしては高い利益水準といっていいだろう。トヨタ自動車(7203)とほぼ同水準である。資生堂の場合は、原価率が花王などに比べて低く、逆に経費率が高くなっているが、同業のコーセー(4922)、あるいは医薬品の武田薬品工業(4502)なども同様の収支構造である。

従業員の年間平均給与

 従業員の年間平均給与は親会社単体ベースのものだが、ライオン以外の3社は、比較的増減幅が大きい。ただし、決算時期の変更を加味して分析すると、各社とも経費に計上している給与・賞与は微増での推移であり、実際には平均額ほどの上下はないはずだ。

 ただし、各社が投じている研究開発費には人件費も含まれているはずで、その増減が平均給与額に反映されることはあり得る。花王の年間研究開発費は500億円規模、資生堂とライオンが100億円前後、ユニ・チャームが約60億円である。また、資生堂以外は製造現場の人件費の開示がなくなったが、その増減の影響も考えられる。花王単体の製造現場部門の人件費は、13年度190億円だった。

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 社内取締役の年俸も親会社単体ベースだが、こちらの推移は経営成績が反映されていると見ていいだろう。花王は15年度に初めて年棒1億円以上の経営陣が1人誕生している。資生堂の場合、13年度の平均額が1億円近くだったのは、年棒3億3000万円の経営陣が在籍していただめだ。

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