記事

断れない方が問題なのか つけ込むことの卑劣さ 松本圭世アナ「だまされる女性が悪いという風潮がある」

 今般、アダルトビデオでの出演強要が種々の論争を巻き起こしていますが、業界側が有名どころを動員して、「強要なんてない」というキャンペーンを行っているのは明らかに滑稽です。

 裁判で出てきてしまった高額請求などは異常そのものであるし、従来から言われていたことが表明化したに過ぎないからです。

参照
無理やりAV出演させられた女優たちの証言|ほぼ週刊吉田豪」(東京BLEAKINGNEWS2016年5月28日)

 もともと、このような業界を取り仕切るのですから、堅気の発想ではできません。このような強要問題が起きることはある意味では必然です。
売春の非犯罪化 それが売春婦の処遇改善につながるのか 青山薫教授の見解を元に考える

 ちっとやそっとの「断り」で諦めていては出演を確保できませんし、ひいてはカネになりません。商売道具としての「女性」ですから、そこに最初から人格無視は必然なのです。

 そこで考えさせられたのが次の記事です。
AVに映像を使われた松本圭世アナ「だまされる女性が悪いという風潮がある」」(弁護士ドットコム)

「騒動となる4、5年前、わたしが大学生だったころ、街なかで男性から「困っているから助けてください」と声をかけられたことがありました。「バラエティのようなものを撮影していて、誰も助けてくれないから、少しでもいいから協力してほしい」と。

 初めは断りましたが、内容を聞いたところ「男性の悩みを聞いてくれるだけでいい」といわれて、何度も説得されたので、「それだけ困っているのなら」と半ば人助けのようなかたちで協力することを了承しました。小さな車に案内されました。車の中には、女性スタッフが1人いました。その女性にメイクを直されて、わたしとしては断りにくい雰囲気になってしまった。しかも女性がいたので、そこまで警戒しなくて、「撮影があるだろうな」くらいの認識でした。」
 欺しの勧誘もありますが、何よりも、一般的に思われることは「嫌なら断ればいい」です。

 しかし、本当にそうでしょうか。確かに欺しの部分がなければもうちょっと強く断っていたかもしれません。

 現実には断れないという心境を利用し、つけ込むのが実態です。悪徳商法も同様ですが100人いればその中の2~3人は「断れない」人です。そういう人を見つけ出すというのが、悪徳業界の極意です。特に女性には断れない人が少なくありません。力では適わないという脅えもあるでしょう。あるいはあからさまに断って相手を傷つけまいとする優しさです。そこにつけ込むのです。

 そして少しでも引きずり込めば後は脅しすかしでさらに引きずり込むというものですから、悪質なのです。

 そうでありながら、「断らない方が悪い」などというのは、悪徳業界に加担しているのと同じでしかなく、優しさの欠片もない発想です。

 このように、断れない人につけ込む現象は、何もAV業界だけではありません。
 悪徳商法もそうですが、訪問販売や電話勧誘販売なども悪質です。

 このような販売方法が禁止されないのが不思議です。
悪徳業者にノーと言えない人たち、それにつけ込む悪徳業者は人間のクズ 訪問販売、電話勧誘販売から消費者被害を防ごう

 先日、私のところにも「NTT」を名乗る業者から電話があり、営業電話かと確認しましたが「違います。確認です。」と答えるのです。「営業です」と言えばまだ許せるのに「違う」と答えるのです。

 聞けばやはり営業です。まずは電話を切らせない、そして次々と「質問」して引きずり込み、断れなくさせるという悪質商法です。それにしてもNTTともあろう大企業が、このようなチンピラレベルの会社を使って営業勧誘をやっているとはあきれ果てます。

 このような営業電話を受けたら、その場で、断固、抗議しましょう。責任者を出させましょう。簡単に切らない、断固、抗議をぶつけることです。そうしている内に、このような営業形態は消滅していきますから。別の被害者を作らないためにも重要なことです。

 身近なところではタバコも同じです。

 「吸ってもいいですか。」は断れないことを見越して聞く、押し付けです。
タバコを吸っていいですか? いいえダメです。

 職場などでの飲酒の強要も同じです。
これはひどい 女性誌による働く女性のマナー 女性だからの飲酒の強要

 断れないことへつけ込む、こういう悪質な行為を許してはなりません。

あわせて読みたい

「アダルトビデオ」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    「Mr.慶應」性犯罪で6度目の逮捕

    渡邉裕二

  2. 2

    昭和の悪習 忘年会が絶滅する日

    かさこ

  3. 3

    再び不倫 宮崎謙介元議員を直撃

    文春オンライン

  4. 4

    医師が語る現状「医療崩壊ない」

    名月論

  5. 5

    早慶はいずれ「慶應一人勝ち」に

    内藤忍

  6. 6

    テレビ劣化させる正義クレーマー

    放送作家の徹夜は2日まで

  7. 7

    案里氏 法廷で昼ドラばりの証言

    文春オンライン

  8. 8

    公務員賞与0.05か月減に国民怒れ

    わたなべ美樹

  9. 9

    感染増の原因はGoToだけではない

    NEXT MEDIA "Japan In-depth"

  10. 10

    GoTo自粛要請「後手後手の極み」

    大串博志

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。