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- 2011年07月22日 23:28
ユーロの混乱から考えるゴールドマンとモルガンの業績の関係
ユーロサミットは、とりあえず好感されたように見えます。
主な決定事項は3つです
1、 ギリシャ向け新規拠出でEUとIMFが1090億ユーロ、民間銀行の負担が500億ユーロ
2、 金利が5.5.%から3.5%へ低減
3、 EFSFの機能拡充(市場からの債券買い取りや銀行への資金注入)
市場は、すでに、リターンリバーサルモードに入っていましたから、今さらなんですが、とりあえずは、敬意を表して、マーケットは戻しました。
問題は、これがいつまで続くかということです。
個人的には、ユーロを見ておけばいいのかと思っています。
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添付のチャートを見てください。
5月以降、ユーロは下落トレンドになっています。
今回、反発しましたが、まだ、このトレンドのをブレークしてはいません。
ざっくりですが、1.45を超えてくるようですと、流れが変わったと見ていいと思うのですが、そうでなければ、この下落トレンドの中ということになります。
問題は、EFSFの規模が十分ではなく、また、その役割が拡充されてはいますが、あいまいな部分もあります。
となると、市場の感心は、イタリアやスペインに移るわけで、ここが売られますと、問題が表面化してくる可能性があります。
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イタリア10年債のチャートを添付しておきます。
利回りが急騰した後、急落していますが、5%を下回るのか、5%より上で推移するのか、そこが注目点です。
さて、このユーロの混乱が、実は、米国の投資銀行の業績に影響を与えているといえば、意外に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
投資銀行のGSとMSです。
この決算では、見事に、MSがGSを豪快に上手投げで圧勝でした。
GSの十八番(おはこ)であった債券トレーディングは、まったく振るいません。
かたやMS、昨年から強化した債券トレーディングが花開き、ついにGSを上回りました。
さらに投資銀行部門の収益も14.7億ドルと14.5億ドルでMSの勝利。
収益も92.8億ドルと72.8億ドルでした。
何だか、こうも違う方向に結果が出るのは、きわめて珍しいわけです。
MSの経営が、非常に上手くいったのか、GSの経営にミスがあったのか。
そういう話は聞こえてきません。
では、なぜ、こんなに両者に違いが出たのでしょうか。
ヒントは、VaR(Value at Risk:1日あたりの最大損失可能額=どれくらいリスクを取っているか)にあります。
MSは1億4500万ドルと増加中。GSは1億100万ドルへ減少中でMSの約3分の2です。
要は、GSは意図的にリスクを取っていないのではないかと推測できます。
GSはサブプライムの時、リスク量を減らしたわけではありませんが、サブプライムをショートするという業界の競合他社と正反対のポジションをとった会社です。
それが、今では、リスクを縮小しているのです。
もちろん、制度の問題もありますが、であれば、他社もリスク量を減らしているはずですが、減らしているのはGSだけです。
となると、GSは、何かが起きるのではないかという予想の元に、リスクを減らしているのだと思われます。
その何かが、多分、ユーロの問題なのではないでしょうか。
米国の債務上限の問題ですと、お膝元ですから、かなり正確な情報を得れるはずで、あまり、恐怖感はないと思います。
が、ユーロは、他国の話ですし、GSは、ギリシャなどに、(あまりほめられない)仕組み債(スワップ)を売りつけています。
多分、ユーロが危機を迎える時の負のインパクトを計算しているのではないでしょうか。
ですから、その危機がいつかなんていうのは分からないのですが、今から、もう、準備に入っているということです。
単なる想像ですが、GSなら、それくらいのことをやりかねません。
今まで、苦戦していたMSが、今回、GSを打ち負かしたというのは、ある意味、象徴的です。
しかし、GSには、打ち負かされたというより、すでに、次の大きな金融災害への準備を始めており、今回の決算など眼中に無いように思えます。
その証拠に、GSの業績を避難するような声があまり聞こえてきません。
株主やマスコミからというより、社内からそういう声がでてこない、つまり、「MSに負けて大変だぞ!」という雰囲気になっていないということです。
ちょっと、想像が過ぎたかも知れませんが、ウォール街とは、そういうところだと思います。
ということは、ユーロ、やはり、安心できないのでしょうね。
主な決定事項は3つです
1、 ギリシャ向け新規拠出でEUとIMFが1090億ユーロ、民間銀行の負担が500億ユーロ
2、 金利が5.5.%から3.5%へ低減
3、 EFSFの機能拡充(市場からの債券買い取りや銀行への資金注入)
市場は、すでに、リターンリバーサルモードに入っていましたから、今さらなんですが、とりあえずは、敬意を表して、マーケットは戻しました。
問題は、これがいつまで続くかということです。
個人的には、ユーロを見ておけばいいのかと思っています。
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添付のチャートを見てください。
5月以降、ユーロは下落トレンドになっています。
今回、反発しましたが、まだ、このトレンドのをブレークしてはいません。
ざっくりですが、1.45を超えてくるようですと、流れが変わったと見ていいと思うのですが、そうでなければ、この下落トレンドの中ということになります。
問題は、EFSFの規模が十分ではなく、また、その役割が拡充されてはいますが、あいまいな部分もあります。
となると、市場の感心は、イタリアやスペインに移るわけで、ここが売られますと、問題が表面化してくる可能性があります。
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イタリア10年債のチャートを添付しておきます。
利回りが急騰した後、急落していますが、5%を下回るのか、5%より上で推移するのか、そこが注目点です。
さて、このユーロの混乱が、実は、米国の投資銀行の業績に影響を与えているといえば、意外に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
投資銀行のGSとMSです。
この決算では、見事に、MSがGSを豪快に上手投げで圧勝でした。
GSの十八番(おはこ)であった債券トレーディングは、まったく振るいません。
かたやMS、昨年から強化した債券トレーディングが花開き、ついにGSを上回りました。
さらに投資銀行部門の収益も14.7億ドルと14.5億ドルでMSの勝利。
収益も92.8億ドルと72.8億ドルでした。
何だか、こうも違う方向に結果が出るのは、きわめて珍しいわけです。
MSの経営が、非常に上手くいったのか、GSの経営にミスがあったのか。
そういう話は聞こえてきません。
では、なぜ、こんなに両者に違いが出たのでしょうか。
ヒントは、VaR(Value at Risk:1日あたりの最大損失可能額=どれくらいリスクを取っているか)にあります。
MSは1億4500万ドルと増加中。GSは1億100万ドルへ減少中でMSの約3分の2です。
要は、GSは意図的にリスクを取っていないのではないかと推測できます。
GSはサブプライムの時、リスク量を減らしたわけではありませんが、サブプライムをショートするという業界の競合他社と正反対のポジションをとった会社です。
それが、今では、リスクを縮小しているのです。
もちろん、制度の問題もありますが、であれば、他社もリスク量を減らしているはずですが、減らしているのはGSだけです。
となると、GSは、何かが起きるのではないかという予想の元に、リスクを減らしているのだと思われます。
その何かが、多分、ユーロの問題なのではないでしょうか。
米国の債務上限の問題ですと、お膝元ですから、かなり正確な情報を得れるはずで、あまり、恐怖感はないと思います。
が、ユーロは、他国の話ですし、GSは、ギリシャなどに、(あまりほめられない)仕組み債(スワップ)を売りつけています。
多分、ユーロが危機を迎える時の負のインパクトを計算しているのではないでしょうか。
ですから、その危機がいつかなんていうのは分からないのですが、今から、もう、準備に入っているということです。
単なる想像ですが、GSなら、それくらいのことをやりかねません。
今まで、苦戦していたMSが、今回、GSを打ち負かしたというのは、ある意味、象徴的です。
しかし、GSには、打ち負かされたというより、すでに、次の大きな金融災害への準備を始めており、今回の決算など眼中に無いように思えます。
その証拠に、GSの業績を避難するような声があまり聞こえてきません。
株主やマスコミからというより、社内からそういう声がでてこない、つまり、「MSに負けて大変だぞ!」という雰囲気になっていないということです。
ちょっと、想像が過ぎたかも知れませんが、ウォール街とは、そういうところだと思います。
ということは、ユーロ、やはり、安心できないのでしょうね。



