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憲法改正論について

天皇皇后両陛下は、本日、熊本地震の被災地を行幸啓されて、被災地の人々を励まされ亡くなられた方々のご冥福を祈られた。まことにありがたい行幸啓である。益城町には、累々たる瓦礫が波を打って続いている。一体、何処から手を付けたらいいのか、途方に暮れていた被災地の人々に対する両陛下の温かいお励ましは、いかほどありがたいか、計り知れない。  

 北海道南西沖地震(推定震度6、平成五年七月十二日)に襲われ、総人口三千人弱の一割近い二百三十名が死亡し行方不明となった北海道の奥尻島に、天皇皇后両陛下が行幸啓された際の島の人々の動きを、佐々淳行氏が次のように伝えている。人々は、何日間も、呆然として座り込んでいたが、天皇陛下が島に来られるとの知らせが伝わると、人々は、いそいそと立ち上がり瓦礫撤去などの作業を始めた、そして、島は、一挙に復興モードに入っていった。

熊本地震の被災地が、復興モードにはいり、悲しみのなかから、人々の心に明るさが戻ることを祈り申し上げる。

 さて、猪苗代の演説会を書き込んで以来、パソコンの前に座る機会がなかった。そして、また明日以降数日間、パソコンの前に座る機会がなくなるので、この数日間、私の頭に浮かんだことを書き込んでおく。それは、憲法の改正についてである。以下述べる。

 まず第一に、人々は、憲法改正について議論するようになったが、「何に基づいて改正するのか」考えたことがあるのか。

 「日本国憲法」は、大日本帝国憲法第七十三条の改正規定に基づいて、「大日本帝国憲法改正案」として帝国議会に提出され、その改正案は、昭和二十一年十月二十九日、貴族院と衆議院において可決されて帝国議会を可決通過し、引き続き、枢密院の審議にかけられ承認を受けて成立したものである。よって、日本国憲法と大日本帝国憲法は、両者の内容の整合性はともかく、論理的には、大日本帝国憲法は、その改正案である日本国憲法の成立によって廃棄されたのではなく、改正案を生み出した母体として現在も存在している。つまり、大日本帝国憲法と日本国憲法は併存しているのだ。これは、アメリカ合衆国憲法(一七八八年)と、その改正規定(第五条)によって改正された合衆国憲法修正箇条(一七九一年)が論理的に併存しているのと同じである。

 しからば、憲法を改正するとは、どの条項で改正するべきなのか。大日本帝国憲法第七十三条によってか、 日本国憲法第九十六条によってか、確か、改正規定の改正はできない、というのが東京帝国大学から東京大学に至るまで一貫して法学部教授でありつづけた権威ある憲法学者の見解であったと記憶しているが。そうであるならば、憲法の改正は、大日本帝国憲法第七十三条によって為さねばならない。

 第二に、憲法制定権力とは何か。それは、国家の主権である。では、国家に主権が無いとき、即ち、憲法制定権力が無いときに、国家は憲法を公布し施行できるのか。護憲派も改憲派も、この根本問題について答えてから議論をしたらどうか。そもそも、「日本国憲法」を書いたのは誰か、果たして日本人なのか、日本人が書いたと、義務教育で子どもにウソを教えてはならない。

 この論理で言えば、憲法の改正とは大日本帝国憲法の改正となる。何故なら、主権が剥奪されたときの「憲法制定」などあり得ないからだ。

 従って、第三に、「毒の樹の果実」の論理を思い起こすべきである。それは、毒の樹の果実を食べてはならない、何故なら、毒の樹を認め受け入れることになるからだという論理である。同様に、日本国憲法を改正することは、日本国憲法を認め受け入れることになる。  

 自信をもって言う。日本国憲法をハーバード大学やオックスフォードやケンブリッジ大学の憲法学と国際法学者が合同してその成立過程を審査すれば、彼らは、明確に日本国の憲法としては無効であるという結論を出す。かつて韓国が、朝から晩まで、日韓併合条約は無効であると騒いでいたときに、ハーバード大学が「有効である」という結論を出したように。

 無効なのもを「改正」してどうする。

 無効なものを無効であるという勇気が無く、ずるずると改正する改正する、また反対に、護憲、護憲と言いながら、時の経過に身を委ね、自分の国を自分で守る体制構築から目を逸らし続けるのは国際社会における日本の恥ではないか。

 平らだと信じていても、地球は丸いのだ。憲法だと信じていても、無効なものは無効だ。

                  以上、思うままに。乱文失礼。

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