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舛添氏 私的支出認める/資金疑惑の7件45万円余返金へ/都知事辞職は拒む

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 東京都の舛添要一知事は13日、都庁で記者会見し、家族旅行のホテル宿泊費や私的な飲食代を政治資金から支出していたと週刊誌が報じた疑惑について、政治資金収支報告書の記載に複数の誤りがあったことを認め、7件計45万5505円の支出について訂正し返金する意向を示しました。

 収支報告書によると、舛添氏の資金管理団体「グローバルネットワーク研究会」(2014年7月解散)は13年と14年に「会議費」として千葉県木更津市の龍宮城スパホテル三日月に計約37万円を支出。これについて11日発売の『週刊文春』が実際には家族旅行に使われた疑いがあると報じました。舛添氏は家族旅行で宿泊した事実を認め、衆院選の総括や都知事選への対応をめぐる事務所関係者などとの会議のために使ったと弁明。しかし会議に参加したとする人数や氏名などは回答を拒みました。

 また世田谷区の自宅付近や神奈川県湯河原町の別荘近くの飲食店での一部の支出についても、「政治活動に利用したことを確認できず、私的な飲食代が誤って計上されていた」として返金するとしました。

 2時間近くに及んだ会見では、記者から「これで有権者は納得するのか」など政治家としての資質を問う厳しい質問が相次ぎました。

 舛添氏は「疑惑を持たれるのは政治家として恥ずかしいこと。二度とこういうことがおこらないようにしたい」と述べるにとどまり、知事を辞職する考えがないことを表明しました。

解説

疑惑 深まった

 13日の都庁で開かれた舛添要一知事の弁明会見は約160人の報道陣であふれ、1時間47分にわたりました。政治資金の私的流用についての疑惑を十分に説明しないまま途中で会見を打ち切り、疑惑を深める結果となりました。

 舛添氏が虚偽記載を事実上認めたのは、「グローバルネットワーク研究会」が支出した7件計45万5505円です。

 「なぜミスが起きたのか」の質問に舛添氏は、領収書を処理した元会計責任者に「勘違いがあった」などと責任転嫁しました。しかも舛添氏の「ほとんどのケースは、ぱっと(領収書の)紙をいただいて、宛名はあまり何も書かない」との説明には、あきれました。政治資金として処理するのならば、領収書に宛名を書いてもらうことは常識です。

 13年と14年の正月に家族4人が宿泊した部屋での「会議」については、「何人出席し、何時間開いたのか」の質問には答えず、会議をした事実は証明できませんでした。最後には「ご想像にお任せします」と開き直りました。

 舛添氏が私的な飲食費や家族旅行の宿泊費を、資金管理団体の政治資金から支出したこと自体、政治資金規正法で禁じている虚偽記載に該当します。

 記者は「すでに解散した政治団体に返還することはおかしな話だ。政治資金規正法で禁じている虚偽記載の事実は消えないのではないか」と質問。舛添氏は「総務省にご指示をあおいだ上で適切に処理をしたい」と答えるにとどまりました。

 知事は領収書をはじめ、関係資料をすべて公開して真実を明らかにし、政治家としての責任を取るべきです。 (岡部裕三)

■政治資金収支報告書を訂正し返金するとした支出

 ○温泉宿関連

 龍宮城スパホテル三日月

  2013年1月3日 237755円

    14年1月2日 133345円

 ○飲食関連

  天ぷら料理店

  13年5月2日 18050円

  13年8月16日 17700円

  14年1月10日 16800円

  イタリア料理店

  13年6月1日 16665円

  回転すし店

  13年4月28日 15190円

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