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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

アベンジャーズのリーダーとなった、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)。しかし、彼らが世界各地で繰り広げた戦いが甚大な被害を及ぼしたことが問題になる。さらに、それを回避するためにアベンジャーズは国際的政府組織の管理下に置かれ、活動を制限されることに。アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)はこの処置に賛成するが、自発的に平和を守るべきだと考えるキャプテン・アメリカはそんな彼に反発。二人のにらみ合いが激化していく中、世界を震撼(しんかん)させるテロ事件が起きてしまう。


参考リンク:映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』公式サイト


2016年8作目の映画館での観賞。2D字幕版。

金曜日のレイトショーで、観客は10人くらいでした。

同じ時間帯の4DX版は、物珍しさもあってか、かなり賑わっていたみたいです。


MARVELのヒーロー映画で、いちばんお金がかかっているが、『アベンジャーズ』なのは間違いないでしょう。

では、その次は?と考えると、『アイアンマン』か、この『キャプテン・アメリカ』シリーズだと思われます。

日本では知名度がいまひとつだった『キャプテン・アメリカ』なのですが、MARVELの映画では、かなり優遇されているような。

これ、『アベンジャーズ3』とか言って上映しても、みんな『うんうん』って観てしまうのではなかろうか。

しかしそれって、キャプテン・アメリカを応援している、ということなのか、キャプテン・アメリカだけだと、興行的に弱い、という判断なのか。

アイアンマン(トニー・スターク)とか、キャプテン・アメリカとダブル主演クラスの活躍っぷりで、他の『アベンジャーズ』のメンバーも2人を除いて、ほぼ勢ぞろい。

その代わり、これまで『アベンジャーズ』に加わっていなかったMARVELの人気ヒーローが2人参加しています。

でも、あの主役級ヒーローに関しては、あまりにも軽い扱いになっていて、ちょっとガッカリしたというか、拍子抜けしたというか。

すでにヒーロー多すぎなんですよねこの映画。

新メンバー加入後の『めちゃイケ』かよ!とか思いながら観ていました。


キャプテン・アメリカとアイアンマンはもちろんわかるのですが、その他のメンバーに関していえば、ブラック・ウィドウとホークアイは大丈夫なんだけれど、その他のキャラに関しては「この人、どのヒーロー経路で『アベンジャーズ』に加わったんだっけ……」と思い出すのが大変でした。というか、思い出せませんでした。

『アベンジャーズ』シリーズ2作と、『キャプテン・アメリカ』の前作『ウインター・ソルジャー』くらいは予習しておいたほうが良さそうです。

スーパーヒーロー夢の共演、ではあるのだけれど、ちょっとヒーローの数が多すぎて、ゴチャゴチャしてしまっているかも。おかげで、「敵」が出る幕がほとんどなく、「スーパーヒーロー同士のチームバトル」になっています。

ただ、宇宙からのものすごい数の侵略者!みたいな設定だと、どうしても、大量破壊兵器・アイアンマンの火力ばかりが目立つ戦闘シーンになるところを、「内部抗争」にすることによって、痛みが伝わるような肉弾戦にしているのはさすがだなあ、と。

キャプテン、1対1の接近戦なら、けっこう強い。

あの盾、『R-TYPE』の『フォース」みたい。


お気楽アクション映画、かと思いきや、テーマはけっこう重いものではあるんですよね。

「正義のため、世界を救うため」には、一般市民の犠牲者が出ることは「しかたがない」のか?

「アベンジャーズ」という圧倒的な力に対して、なんらかの「シビリアン・コントロール」が必要なのではないか?

まあ、実際に彼らが本気になったら、そんなの効果がなさそうではあるんですが。


これを観ていると、国連の管理下におかれ、許可を得ないと出撃できない『アベンジャーズ規制法』みたいなものに対して、アイアンマンは「言いたいことはあるが賛成すべき」というスタンスで、キャプテン・アメリカは「国連の思惑、みたいなものに縛られずに活動すべきだ」という考えなんですよね。

2人のイメージからすると、「自由人」のアイアンマンが反対で、「規律重視派」のキャプテンが賛成っぽい話なんですが、この映画のなかでは、それぞれ逆の立場をとっています。

ただ、これは両者が生まれて、生きてきた時代の差、みたいなものもあるのかもしれませんね。

でも、今回は僕としては、アイアンマンにちょっと肩入れしていたんですよ。

だって、そりゃ怒るし、許せないよね、あのことに関しては。

そして、彼らの今回の敵も、なんか憎めないというか、「なんか気持ちはわかるよ」と言いたくなってしまいます。


考えてみれば、「世界の誰もコントロールできないような強大な力が、彼らの考える『正義』をおしつけてくる」って、「アメリカ」という国そのものですよね。

『アベンジャーズ』が抱えているジレンマは、アメリカという国とその軍隊が抱えているジレンマでもあるのでしょう。

みんな、それぞれの「正しさ」に基づいているからこそ、争いは、終わらない。

説教臭くなく、なんかすごいのいっぱい出てくるなあ!って思いながら観ているうちに、そういうことを理解させてくれる作品なんですよ、これ。


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