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  • mkubo1

世界の金融市場動向を確認します

我々は渦中の人間ですので、心配事は絶えませんが、世界の人々は、遠くの国でおきた悲惨な出来事に過ぎません。2001年9月11日も、米国民、特にNY市民にとっては、一大事だったわですが、日本人は心を痛めたと思いますが、日常生活は変わらず送っていました。そんなものです。であれば、地震は地震で日本人は対処すべきですが、世界の金融情勢も合わせて追っていかなければいけないと思います。

ということで、明日以降に備えて、世界の金融情勢をまとめてみたいと思います。確かに、日本の一大事にこんなマーケットのことなんて不謹慎かもしれませんが…ご了承ください。今、世界で起きていることは、インフレ懸念の中に、地政学的リスクによる原油価格(エネルギー価格)の高騰が起きているのだと思います。一方で、最近は、エネルギー以外のコモディティ価格には、一服感が見られます。これは、先日書いたように、銅、アルミ、小麦、とうもろこしなど、ほとんどが下落しています。

先週の中国の小売売上高は、中国の景気のスローダウンを想像させるものがありました(あまりにも悪すぎでした!)。実際、世界のあちこちで、景気減速を示唆する状況証拠が出てきているのです。NY市場の株価については、すでにブログで書いたように景気敏感株のパフォーマンスが相対的に悪化しており、高配当銘柄へのシフトが見られます。

新興国の株価について、最近は、妙に戻しているので、変な安心感(インフレへの安心感)があったように思いますが、とんでもないと思います。株価が戻った理由は、年初から大きく下げたので、リバウンドをしやすい状況の時に、商品市況(エネルギーを除く)が軟化したため、インフレ懸念(利上げ懸念)が一時的に遠のいたのではと思い(これは勘違いなのですが)、株価が戻ったのだと思います。

加えて、ジャスミン革命を未然に防止するための為政者による「ばら撒き政策」も一因かもしれません。だから、インドや中国がしっかりしていたのでしょう。

そんな中、米国では、QE2が予定通りですと6月に終了しますし、一部には、早期終了または買い入れ額減額の意見も出てきています。欧州では、4月利上げが規定路線となってきています。英国も早晩、利上げかと言われています。

先進国のコアインフレ率は依然として低いままです。米国と日本(当たり前ですが)では、とても利上げを出来る状況ではないわけです。問題は、米国で、QE2を終了するということは、7月以降、変化率は引き締め効果になるわけです。FRBは、月間800億ドル前後の米国債を買っていましたが、それを買わなくなるのですよ。これは、明らかに、引き締め効果があると思います。ただ、PIMCOが言っていたように、米国債は売られるかというと、よく分かりません。というのは、6月にQE2が終了するのは、全員が知っていたからです。今さら、PIMCOにそんなこと言われなくても分かっていると思いませんか。であれば、そういうことを織り込んだ上で、値段はついているわけです。逆に、売られたら買いたいのではないかとすら思っちゃいますね。

欧州は、利上げをすれば、景気に水をさすことになると思います。意外に知られていませんが、欧州の不動産価格(南欧を除きます)は、非常に高く、ややバブルっぽいのです。ドイツは、これを放置するのは我慢ならないのです。しかし、一方で、欧州各国は、緊縮財政を強いられます。加えて、通貨の問題は未解決のままです。

まとめますと、QE2は、商品市況を押し上げ、その結果、景気の減速懸念が出てきました。この商品市況の高騰は今はやや沈静化していますが、今度は原油が一段高になっているのです。これからは、インフレの第2波というのでしょうか、エネルギー価格の高騰による影響が出てくるわけです。

そう考えますと、新興国の株式市場は、まだまだ、困難が待っているような気がします。新興国のリスクアセット(主に株式)は、まだまだ、下落するように思います。米国は実質的な利上げ(QE2の終了)になり、欧州は利上げになるので、景気への懸念もありますが、それでも、まだ、実質金利はマイナスです。となれば、米国の株式市場へ、今までのようなペースではないかもしれませんが、引き続き資金流入が期待できると思います。現在のように景気への懸念が表面化しますと、もちろん、調整するわけですが…

また、景気減速懸念があれば、成長性より安定性ですから、通信セクターなど高配当銘柄が選好されるのだと思います。加えて利上げの方向ですから、イールドカーブは寝始めます。極端に言えば、短期は上がり、長期は下がるわけです。もちろん、その過程は非常にゆっくりだとは思います。が、投資家は、より高利回り物へとシフトすると思いますので、低格付け物へシフトします。

為替は、この流れから行けば、ドルと円が最弱通貨になります。が、先進国の為替は、あまり動かないと思います。為替は、資源国通貨(豪ドルやカナダドル)が魅力的だと思います。

日本株ですが、インフレ率がプラスになるかどうかです。多分、プラスになるのでしょう。今回の地震によって、相当の(多分過去にないくらいの規模、最低でも東北3県分)インフラ投資が発生しますので、株式マーケットは、当初は下値を探るのでしょうが、どこかで買ってみたいような気がします。

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