- 2016年05月06日 11:57
インスタグラマーPRのタグピクに聞いた、インスタグラマー広告市場の展望
2/2例としてインスタグラマー1人で10万フォロワーとか、インスタグラマー10人で述べ10万フォロワー、といういうような出稿の仕方が多いらしい。広告主からするとInstagramユーザーに一定量リーチできれば良く、ある程度自社商品のターゲットを抱えるインスタグラマーであれば極論誰でもいい。そうなってくると、インスタグラマーをネットワーク化した広告商品が売りやすくなってきており、タグピクはそういったネットワーク商品を売る。
インスタグラマーのキャスティングという商品(写真や動画の投稿だが)はインフルエンサーマーケティングという構造においては、Amebaブログが元気だった頃の記事マッチと同じと言える。辻希美が記事を書くと1本360万円とか、成功事例としては芸能人が書いた記事経由で美顔器が1,000個売れたといった話もある。
プロ岡氏曰く、インスタグラマーは芸術を追求しており、さほど営利主義ではないという話もある。フォロワーが多いインスタグラマーに金を積んでも出稿できるとは限らず、それであるがゆえに、3-5万フォロワーのインスタグラマーのネットワークが当面の主軸商品となるといえるかもしれない。
法人メディアが運営するInstagramアカウント
インスタグラマーのような個人に焦点が当たりやすいが、いち早くInstagramに取り組んできた法人アカウントも紹介しよう。 国内のメジャーどころといえば、北欧、暮らしの道具店。Instagramに限らずメディアコマースの成功例として最近注目されているが、Instagramへの取り組みも早く、すでに37.5万フォロワーを獲得している。
これだけフォロワー数がいれば、Instagram上でのマネタイズも可能と思われる。
ユニクロの銀座店は15.8万のフォロワーを擁する。ユニクロはオフィシャルアカウントより店舗の方がフォロワー数が多いというねじれ現象も起きているらしい。また、ロカリとの共同キャンペーンである#ロカリユニコは4,900件もの投稿数がある。
ユニクロのマーケティング力も去ることながら、案外インスタグラマーはお金がなくて、ユニクロを愛用せざるを得ないという社会構造もあるがゆえに、ユニクロがウケるのではないかと筆者は推察する。
実は利益率が高いインスタグラマーキャスティング事業
タグピクは2016年3月1日時点の公表によると、インスタグラマー1,400名のネットワークを保有する。その半分は提携による東南アジア中心の海外のインスタグラマーであるという。残り半分の700名は国内のインスタグラマーであり、500名程度が直接契約、200名程度が芸能事務所を通しての契約となっている。
具体的な利益率は案件により異なるため非開示とのことだが、インスタグラマーのキャスティング事業は通常の代理店事業よりも利益率を確保しやすい構造にあるようだ。下記の図の通り。
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あくまで一例でありタグピクの利益率とは異なるという事を注釈するが、上が通常の商慣習であり、法人が運営するメディアの場合はメディア取り分70%で代理店30%。グロス100万円の商品を売ると、メディアは70万円の収益となる。
これがインスタグラマーの場合だと、個人である場合と事務所を通す場合に分けられるが、個人の場合だとメディアの70%ほどはインスタグラマーの取り分はなく、キャスティング会社が得られる利幅は案外大きい。キャスティングには工数がかかり、案外大変であるが、通常の法人が運営するメディアよりは利幅を確保しやすいという構造にあるのは確実にいえるだろう。
ざっくりとしたインスタグラマーの価格相場としては、10万フォロワー(1人でないしは複数でどちらでも)のリーチでネット価格35万円前後。ここに代理店がマージンを乗せて50-70万円で販売する。これくらいの数字が一つの目安といえよう。
TheStartupが想定するタグピクのシナリオ
同社は最近ブイブイいわせている3ミニッツとは異なり、動画制作は内製しておらず、GINIやMINEのようなメディアも持っていない。
キャスティング事業が主軸でIPOするのは想定しにくく、Instagramを商品として売り出したい代理店やプロダクション事業を傘下に抱えたいメディア、インスタグラマーにモノを売って欲しいアパレルメーカーやEC企業への売却が現実味があるといえる。
Instagram市場の立ち上がりは、2年前のキュレーションメディア事業の立ち上がりと同じ構造と香りがすると筆者感じている。参入障壁の低さゆえに、立ち上がりスピードの速さが肝である。キュレーションメディア戦線においては、筆者は4meee!への投資仲介を実行し、半年で売却となった過去事例を体感したことから、タグピクにおいても同様の「EXITの香り」を感じたため、年内にM&Aされると予想して、筆を置きたい。
プロ岡氏曰く「米国では1投稿で数千万円を稼ぐインスタグラマーもいます。日本でもインスタグラマーのポテンシャルを最大化できるように頑張りたい」とのこと。
どのような着地となるか、プロ岡氏の手腕に期待したい。


