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- 2011年06月11日 08:15
サウジ増産観測で原油反落
原油相場は、サウジアラビアによる増産観測で反落しています。ドル高もあって再び$100/bblの大台を割ってしまいました。また、ヘッジファンドによる原油先物の買い越し幅は、前週比13.4%減と大きく減っています。
6月10日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$2.64安の$99.29/bblで、引け後の時間外取引は$98/bbl台後半となりました。
8日のOPEC総会でサウジやクウェートなどが提案した生産枠の引き上げは、イランなどの反対で見送られましたが、原油価格高騰による需要の減退を懸念するサウジは、単独でも増産を進めるだろうというのが市場のコンセンサスです。そこに、サウジが7月の産油量を日量1,000万バレルにする可能性があると報じられ、市場が大きく反応したわけですね。
NYMEX 市場の反応が過剰ではないかと思われるのは、ブレント原油の下げ幅がWTI ほどではなく、ブレントのWTI に対するプレミアムは$17/bbl前後だったものが$18/bbl台半ばに拡大していることからも推測できますね。
増勢は止まったとはいえ依然高水準の米国の原油在庫や、中東・アフリカ情勢による地政学リスクによるプレミアム拡大だけではないのでしょう。
アルハヤット紙によるサウジ増産観測の報道によれば、7月の産油量は現行水準より日量50万バレル前後増えるということですから、6月の産油量は同950万バレル程度ということになりますね。
OPECの6月月報によると、5月のサウジアラビアの産油量は886万バレルということですから、足元の産油量は前月比60万バレル余り増加していることになります。
5月のOPEC加盟12か国による産油量は、OPECの最新月報によると日量2,897万バレルで前月比同17万バレル増ですが、6月の数値はさらに増加しているのでしょうね。
ちなみに、OPECによる2011年の世界の石油需要見通しは日量8,814万バレルと前月の月報より同6万バレルの上方修正となっています。OPEC非加盟国による石油供給見通しは日量5,292万バレルで前月より同1万バレルの上方修正です。
(参考図表)
引け後に米国商品先物取引員会(CFTC)が発表した6月7日時点の建玉報告によると、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比13.4%減の18万枚弱となり、原油相場が$90/bbl前後だった今年2月の水準にまで減少しています。直近の最高水準だった4月末からは3割余りの減少です。
(参考図表)
中国税関によると、5月の中国の原油輸入量は2,155万トンと前月比はほぼ横這い、前年比では20.8%の大幅増加となっています。
昨年5月の輸入が落ち込み過ぎだっただけという気もそますが、電力不足による自家発電向けの軽油増産などが足元の原油需要を押し上げているのも確かですね。
(参考図表)
2011/6/10
NYMEX WTI Jul $99.29/bbl ( -2.64 )
20日移動平均: $100.81 ( -0.16 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $103.63 / -2σ: $97.98
幅: $5.65 ( -0.03 ) / 100日平均: $14.01
ボラティリティ
26.03 ( +1.71 ) / 100日平均: 32.43
6月10日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$2.64安の$99.29/bblで、引け後の時間外取引は$98/bbl台後半となりました。
8日のOPEC総会でサウジやクウェートなどが提案した生産枠の引き上げは、イランなどの反対で見送られましたが、原油価格高騰による需要の減退を懸念するサウジは、単独でも増産を進めるだろうというのが市場のコンセンサスです。そこに、サウジが7月の産油量を日量1,000万バレルにする可能性があると報じられ、市場が大きく反応したわけですね。
NYMEX 市場の反応が過剰ではないかと思われるのは、ブレント原油の下げ幅がWTI ほどではなく、ブレントのWTI に対するプレミアムは$17/bbl前後だったものが$18/bbl台半ばに拡大していることからも推測できますね。
増勢は止まったとはいえ依然高水準の米国の原油在庫や、中東・アフリカ情勢による地政学リスクによるプレミアム拡大だけではないのでしょう。
アルハヤット紙によるサウジ増産観測の報道によれば、7月の産油量は現行水準より日量50万バレル前後増えるということですから、6月の産油量は同950万バレル程度ということになりますね。
OPECの6月月報によると、5月のサウジアラビアの産油量は886万バレルということですから、足元の産油量は前月比60万バレル余り増加していることになります。
5月のOPEC加盟12か国による産油量は、OPECの最新月報によると日量2,897万バレルで前月比同17万バレル増ですが、6月の数値はさらに増加しているのでしょうね。
ちなみに、OPECによる2011年の世界の石油需要見通しは日量8,814万バレルと前月の月報より同6万バレルの上方修正となっています。OPEC非加盟国による石油供給見通しは日量5,292万バレルで前月より同1万バレルの上方修正です。
(参考図表)
引け後に米国商品先物取引員会(CFTC)が発表した6月7日時点の建玉報告によると、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比13.4%減の18万枚弱となり、原油相場が$90/bbl前後だった今年2月の水準にまで減少しています。直近の最高水準だった4月末からは3割余りの減少です。
(参考図表)
中国税関によると、5月の中国の原油輸入量は2,155万トンと前月比はほぼ横這い、前年比では20.8%の大幅増加となっています。
昨年5月の輸入が落ち込み過ぎだっただけという気もそますが、電力不足による自家発電向けの軽油増産などが足元の原油需要を押し上げているのも確かですね。
(参考図表)
2011/6/10
NYMEX WTI Jul $99.29/bbl ( -2.64 )
20日移動平均: $100.81 ( -0.16 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $103.63 / -2σ: $97.98
幅: $5.65 ( -0.03 ) / 100日平均: $14.01
ボラティリティ
26.03 ( +1.71 ) / 100日平均: 32.43



