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需要減退圧力の高まる原油相場

先週の雇用統計など米国指標の悪化による需要減退懸念を引きずって軟調に始まった原油相場ですが、ドルの対ユーロでの反発やパイプラインの復旧などを受けて続落し安値近辺で引けています。

6月6日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.21安の$99.01/bbl。引け後の時間外取引は$98/bbl台後半です。
このところ連日、$98/bbl台半ばから$101/bblくらいのレンジで上下しながら結局$100/bbl前後で引けるという展開を続けてきましたが、今回は安値に沈んだままですね。

圧送ポンプ場での漏洩で停止していた日量59万バレルの輸送力を持つトランスカナダパイプラインは、1週間振りに復旧しています。
カナダの原油をWTI 原油受け渡し地クッシングのある米国中西部に運ぶパイプラインのため、何かあるとWTI 先物を取引するNYMEX 市場では大きく反応しますが、地合の弱くなっているところに復旧のニュースで相場への重石となっています。

OPEC総会を8日に控え、市場には生産枠拡大を見込んだ弱気ムードも広がっています。ただ、加盟各国の実際の産油量は長期にわたって生産枠を大きく超過しているため、枠の拡大は需給の現状を変えるものではありませんね。

しかし、サウジアラビアなどは原油価格の高止まりが世界の景気を鈍化させて需要の大幅な減退を招くことを懸念していますから、市場に影響を与える決定はしておきたいところでしょう。
ただ、イランなどは石油価格の上昇を望んでおり、加盟国の考えも一致しているわけではありません。

ガイトナー財務長官は世界的なデリバティブ規制の導入を呼びかけていますが、実現するとスワップ・ディーラーたちによるWTI 原油取引にも影響するのでしょうね。

2011/6/6
NYMEX WTI Jul $99.01/bbl ( -1.21 )
20日移動平均: $101.07 ( -0.22 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $104.56 / -2σ: $97.57
 幅: $6.99 ( -0.36 ) / 100日平均: $13.98
ボラティリティ
 36.34 ( -0.96 ) / 100日平均: 32.06

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