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  • Sozen
  • 2011年05月27日 06:41

景気減速ムードで原油相場反落

5月26日のNYMEX WTI 原油先物は反落し、前日比$1.09安の$100.23/bblで引けました。引け後の時間外取引は$100/bbl台前半です。

米国の経済指標が軒並み悪化で景気の先行きに不安が膨らみ、原油相場は頭重い展開となっています。
20日移動平均線が上値の抵抗になっており、その平均線は下げ傾向ですから地合は良くないですね。
ただ、今のところ$100/bbl大台割れは買われるようです。

第一四半期のGDPの伸びや個人消費が予想を下回るほか、新規失業保険申請件数は予想以上となり、この日発表の指標は景気減速懸念を拡大させるものとなりました。
長期的な相場見通しの上方修正で強気に傾いていた市場のムードに冷水を浴びせられ、再び方向感の欠ける展開となっています。

内戦の硬直化するリビアでは、首相が停戦に応じる準備をしているとの報道もありますが、信憑性はどんなものでしょうか。
リビア首相が停戦用意か、英紙報道 (AFP)

また、政府側と反体制派の衝突が激化するイエメンでは首都サヌアで爆発を含む激しい戦闘が行われ、既に内戦に突入したとの観測も聞かれます。
内戦になったとしても、イエメンの産油量は混乱前の日量27万バレルから4月には同10万バレル以下へと既に激減しており、更なる原油市場への影響は限定的でしょう。
ただ、リビアとともに生産再開までの時間が長引いた場合、長期的な世界の原油需給逼迫要因になりますね。

米国商品先物取引委員会(CFTC)は今週、原油相場を操作して5千万ドルを不法に得たとして2社を告訴しています。
CFTC to market manipulators: We're gonna get you (Reuters)

訴えられた2社は、原油相場が$147/bblの史上最高値をつけた2008年にスクイーズなど不正な相場操縦を行ったとされています。
これまで商品市場での相場操縦については立証が難しく訴訟に至るケースは稀でしたが、ガソリン価格高騰に代表されるインフレ懸念で政府や議会のフラストレーションが昂まっており、判りやすい悪役が必要になっているのでしょうか。

今年7月以降は法令改正でCFTCによる相場操縦立証が容易になり、これまでのような価格操作の証明ではなく、市場参加者の行為が潜在的に市場に混乱をもたらすということを示せばよくなるようです。

2011/5/26
NYMEX WTI Jul $100.23/bbl ( -1.09 )
20日移動平均: $101.61 ( -0.15 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $112.27 / -2σ: $90.95
 幅: $21.32 ( -1.94 ) / 100日平均: $13.65
ボラティリティ
 47.23 ( -0.01 ) / 100日平均: 30.43

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